生まれた時から持つ“厄”を落とせるらしい…
江戸庶民が足繁く尋ねたといわれる千葉県の「香取神宮」。
当時の庶民の憧れは、伊勢神宮への“お伊勢参り”でしたが、それには日数も費用もかかります。そこで人々は、同じ“神宮”の名がつき、より気軽に行くことができる香取神宮に参拝したといわれています。
その参道には、“厄除けに効く”という香取神宮にちなんだ名物「厄落しだんご」があります。

これは、“人が生まれた時から持っている厄を、だんごを食べて落としてもらおう”という発想からネーミングされたもの。
甘じょっぱい醤油ダレに絡めて食べれば、口の中にしっかりとしたみたらしの味が広がります。
香取神宮の祭事に関係が
千葉県にある香取神宮は、2000年以上前に創建されたといわれており、全国におよそ400社ある香取神宮の総本社となっています。

ここで行われる祭事「団碁祭」では、お供え物のだんごを食べると一年間風邪をひかないという言い伝えがあります。実は、厄落しだんごもそれにちなんで作られたものです。

江戸時代に旅行が盛んになった際、千葉県の北総方面は風光明媚な場所や寺社が多くあり、観光の拠点となったそうです。
いわば、その当時から続く観光スポットの一つである「香取神宮」。厄落しだんごと合わせて楽しみたいですね。
スポット情報
香取神宮
千葉県香取市香取1697-1
じょんのび日本遺産
日曜あさ6:00~