北極圏に浮かぶ、ノルウェー・スヴァールバル諸島。年間平均気温マイナス7度の氷の島は、意外にも“野生動物の楽園”です。極北の地に暮らす動物たちのトリビアをご紹介します。
① ホッキョクグマの毛は、白ではなかった!?
極北の王者、ホッキョクグマ。真っ白な体毛で覆われ、シロクマとも呼ばれますが、実は体毛の色は透明です。この体毛ですが、内部は空洞になっていて、光が当たると乱反射するため白く見えます。

また、ホッキョクグマは、冬期に氷の下にいるアザラシをたくさん食べて夏に備えます。獲物を求め、一日に約70km移動することもあります。

時にはセイウチを襲いますが、若いホッキョクグマは威嚇され逃げられてしまうことも。北極圏の食物連鎖の頂点に立つ動物も、狩りで獲物を捕まえるのは簡単ではないようです。
② アザラシが歌う期間限定「ラブソング」とは?
長いひげが特徴のアゴヒゲアザラシ。オスはわずか1か月ほどの繁殖期にだけ、メスに向けた「ラブソング」を海の中に響かせます。喉をふくらませて発した音は、水中でなんとおよそ20km先まで届くそう。

「ひゅるるる~っ」というアザラシの歌は、打ち上げ花火が空に上がる音に似ています。
③ 衝撃!セイウチの牙は「歯」だった
体長3m、体重1トンにまで成長する北極圏の巨人、セイウチ。トレードマークの長~く伸びた二本の牙は、上あごの犬歯が発達したものです。

牙の長さで群れでの“地位”が決まり、ケンカでは“武器”にもなります。
また、氷上で牙を突き刺して移動することから、学名は「歯を使って歩く」という意味の「オドベヌス」と名付けられています。

ユニークな生態の野生動物たちが、極北の地でたくましく生きています。
7/11(土)の『世界ふしぎ発見!』
世界ふしぎ発見!
土曜よる9:00~