“原始の森”に現れる「森の妖精」
ニュージーランドの世界遺産「テ・ワヒポウナム」には、雪山から続くU字型の谷があり、シダ類などの太古の植物が生い茂る森が広がっています。
まさに原始の森のようなその場所には、「森の妖精」と呼ばれるペンギンがいます。

この「フィヨルドランドペンギン」は、南半球の冬である8~11月の間、天敵のいない“森の中に巣を作って子育てをする”世界でも珍しいペンギンです。
実は絶滅の危機にあり、生息数は3000羽ほどといわれています。

子育て期間が終わると、ペンギンたちは海へ帰っていきます。
“宝石のあるところ”という名の世界遺産
世界遺産「テ・ワヒポウナム」は、ニュージーランドの南島にあるサザンアルプス山脈から、西海岸に至る大地にまで広がっています。
この場所にはニュージーランドの最高峰「マウント・クック」や…

氷河湖から豪快に流れ落ちる「サザーランド滝」があります。この滝は、先住民のマオリの人々から「白い糸」と呼ばれています。

テ・ワヒポウナムは、氷河の山とフィヨルド(氷河による侵食によって形成された入り江)の景観から、1990年 世界遺産に登録されました。
ちなみにテ・ワヒポウナムとは、先住民であるマオリの人々の言葉で、“宝石のあるところ”という意味。貴重な自然や絶景が残る地は、まさしくその呼び名に相応しい場所でした。

■7/5(日) の『世界遺産』
世界遺産
日曜よる6:00~