日常を、非日常世界に
“VFX(ビジュアルエフェクツ)”とは、カメラで撮影した実写映像にCGを加え、現実ではありえない非日常世界を作り出す技術のこと。
「れーと先生」は、この“VFX”を使った動画で総再生回数が5億回超えの人気ユーチューバーです。

れーと先生は、どのようにして大ヒット動画を作っているのでしょうか?その秘密に迫ります。
こだわりが詰まった動画制作
作るときは身近なものから“ギャップ”が生み出る面白さを大事にしている、れーと先生。動画制作には数々のこだわりがありました。
① 絵コンテを必ず作成
撮影前には、撮影したい映像のイメージをイラスト化した「絵コンテ」を必ず作成します。後でCGを合成することを考慮。余白を意識しながら、1作品につき約4枚描きます。

② 撮影・編集機材にもこだわり
映像の明るさ・色味・角度にまでこだわる、れーと先生。照明3台、カメラ4台など撮影機材にかかった金額は約200万円。小道具には、これまで約150万円かけています。

また、編集用パソコンは20台用意。CGは作るのにとても時間がかかるため、全てを稼働させないと制作が間に合わないそうです。

そのため、編集中はパソコンの熱で室内がサウナ状態に!冷房をつけるとブレーカーが落ちてしまうので、暑い中編集作業をしているそう。
③ リアルを追求したVFX映像
編集でもとことんこだわります。例えば煙草を吸って炎を吐くシーンでは、奥行きを出すため炎の位置を照明機材の奥に入れ直し、違和感を軽減させます。

また、カメラ画面の中にも炎のCGを足し、よりリアルを追求。

こうした結果、4分の動画に撮影8時間・編集に1日半かかるそうです。
自分がやりたいことで喜んでもらいたい
幼い頃からSF映画が大好きで、派手なCGの世界に心躍らせていた、れーと先生。映画のメイキングを見て制作に憧れを抱くようになったそう。
大学生の時、独学でVFX技術を習得。5年前にユーチューバーとしてデビューしました。

今や登録者数180万人超え(※2020年6月1日時点)と大人気のれーと先生ですが、更新頻度は週に1回ほど。
更新頻度を増やさない理由は、「無理して更新頻度を増やしてしまうと長続きしない。再生数は気にせず、自分が作りたいものでみんなを喜ばせたい」。
ごく普通の日常を、大迫力の非日常に。れーと先生の挑戦は続きます。
■7/5放送の「BACKSTAGE」
BACKSTAGE(バックステージ)
CBCテレビ:日曜よる11:30~