屋久杉=樹齢1000年以上の杉
鹿児島県・屋久島は日本で初めて登録された世界遺産の一つです。

山間部では年に1万ミリ降ることもあるほど降水量の多い屋久島。この豊富な雨は、深い森を育みました。
森を代表する樹木・屋久杉。島では樹齢1000年を超えた杉だけを屋久杉と呼びます。特に大きな屋久杉には名前が付けられていて、“縄文杉”は幹回りが約16mもあります。

また、“紀元杉”は確認されている中で最も長く生きる屋久杉の一つで、推定樹齢は3000年にもなります。

日本各地に自生する杉の寿命は、概ね500年といわれていますが、屋久杉はその倍以上。なぜ、こんなにも長生きなのでしょうか?
島全体が岩の塊
実は、屋久島は「島全体がひとつの岩の塊」でできています。木々も岩から直に生えていて、崖崩れの斜面を見れば一目瞭然。

栄養が少ない岩に根付いた杉は成長が遅く、年輪が密になります。さらに樹脂が多いため、腐りにくく長生きするのです。
また、土壌が薄い土地で屋久杉の成長を支えたのは苔でした。

苔が、スポンジのように水を蓄えてくれたのです。

岩という特別な地盤と1万ミリもの雨が、悠久の大樹を生み出しました。
■7/5(日)の『世界遺産』
世界遺産
日曜よる6:00~