実際の忍者って何をしていたの?
映画やドラマなどの影響もあり、“忍者”と聞いて戦うシーンをイメージする方が多いかもしれません。
しかし実のところ、忍者の本来の目的は争いが起きないように諜報活動を行い、地域の平和を守り抜くことでした。

刀を交えて戦う侍とは異なり、忍者はそもそも敵と対峙しないように行動していました。
武器の“手裏剣”を使うのも最後の手段。実物は見た目より意外と重く、敵から逃げるときに使っていたとのこと。

手裏剣の刃には毒を塗っていたり、馬の糞に漬け込むことで菌を繁殖させていたりしました。それによって、かすっただけで相手に致命傷を与えられたそうです。
日本遺産の忍者屋敷
かつて忍者が実際に住んでいた“忍びの里”として知られている、三重県伊賀市と滋賀県甲賀市。この地には、日本遺産「甲賀忍術博物館 建物群」など、忍者が住んでいたという屋敷も残されています。

屋敷の中には、“回転する壁”など様々な仕掛けが。

奥の部屋の掛け軸の裏には、隠し通路も存在しています。忍者はその場所にひそみ、いざというときに屋敷の主を守るため、いつでも飛び出せるようにしていたそうです。

かつての忍者たちは知恵をしぼって、様々な工夫を凝らし、厳しい時代を生き抜いていたのですね。
スポット情報
甲賀忍術博物館
住所:滋賀県甲賀市甲賀町隠岐
※営業状況については事前にご確認ください
じょんのび日本遺産
日曜あさ6:00~