ラーメン店の新たな挑戦。“持ち帰れる”ラーメンを開発

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2020年、大流行している新型コロナウイルス。世界中の人がそれぞれ対策をしていますが、それは飲食業界でも同じです。『BACKSTAGE』では、新たな試みに取り組むラーメン店に注目します。

ラーメン店が作り上げた、“持ち帰れる”ラーメン

東京・文京区湯島にある「ラーメン大至」。
店内での営業は自粛(※2020年5月放送時)しつつも、自宅で作る「お持ち帰り用ラーメン」と、持ち帰ってすぐ食べられる「テイクアウト用ラーメン」「電子レンジ用ラーメン」を販売しています。

“持ち帰れる”ラーメンを開発“持ち帰れる”ラーメンを開発

店主の柳﨑さん曰く、「“スープ”はお店のスープを少し加工したものなので、コンビニにも負けないという自負がある」とのこと。その反面、持ち帰り用にした時に課題が生まれる“麺”に関してはさまざまな工夫をしているといいます。

中でも、電子レンジ用ラーメンには特に試行錯誤をしているそう。
その制作にあたってはまず、通常使う“丸形の麺”ではなく、形状が“平打ちの麺”を使います。

形状が“平打ちの麺”を使う形状が“平打ちの麺”を使う

平打ちのものを使うことで、電子レンジ用ラーメンの麺はほぐれやすくなります。

その麺を15秒ほど茹でて油をまぶし、急冷したあと置いておきます。
これは沖縄そばの製法を応用したもので、こうすることで麺が伸びにくくなるそうです。

沖縄そばの製法を応用沖縄そばの製法を応用

麺はあとから温めることを計算し、20~30秒ほど茹でます。その後、流水と氷水でしめることで、麺を伸びにくくします。

流水と氷水でしめる流水と氷水でしめる

さらにスープの吸い込みを防ぐため、食用油を霧吹きで麺に吹き付けます。そこに、スープと“かえし”(麺ダレ)をゼラチンで固めた“電子レンジ調理用のスープ”を載せ、具材を別皿に盛ったら完成。

電子レンジ用ラーメンの完成電子レンジ用ラーメンの完成

こうして、麺が伸びないようにとことんこだわった一品を、今までと違う作り方で生み出しました。

今後の“もしもの時”のために

被災地や医療現場に送ることも可能であるため、“電子レンジ用ラーメンは今後も作り続けたい”と「ラーメン大至」の店主の柳﨑さんは考えています。

同じ想いを持っている店主もいるそうで、連絡を取って意見交換しつつ、電子レンジ用ラーメンの更なる開発を進めているとのこと。

試行錯誤の末にラーメン店が作り上げた一品が、“もしもの時”の支えになる時が来るかもしれませんね。

■6/14放送の「BACKSTAGE」

BACKSTAGE(バックステージ)

CBCテレビ:日曜よる11:30~

 

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