「ザ・ロイヤルエクスプレス」って?
ザ・ロイヤルエクスプレスは、JR北海道が“夏の間だけ”運行する超豪華観光列車。

2020年8月から運行開始予定。3泊4日で北海道の名所を辿り、豪華ホテルに宿泊しながら道内を一周します。
高貴な色とされているロイヤルブルーのボディが特徴で、内装は木材のぬくもりと高級感があふれるつくり。天井部分にステンドグラスが使用されている車両もあります。

食事の時間には、クラシックの生演奏を聴きながらミシュランの星つきレストランの味を楽しめます。
お値段は67万円からと決して安くはないですが、申し込みが殺到し、発売直後に定員に達しました。
人気なのに2か月しか運行しないワケ
人気の高い観光列車なのに、運行するのは8月・9月の2か月間だけの予定。その背景には、JR北海道が抱える“事情”がありました。
JR北海道は営業赤字559億(2018年度)を抱えている会社であるため、自社だけで豪華な観光列車を作るのは困難。
そこで、夏の間運休している東急の列車を借り、北海道まで運んで運行することにしたのです。
車内サービスやチケットの販売は東急が、列車の運転はJR北海道が担当しています。

2社で業務を分担し、売上げを分け合う仕組みをとっています。
北海道ならではの問題を乗り越えて…
ザ・ロイヤルエクスプレスの運行が決まるまでには、乗り越えなければいけない“北海道ならではの様々な問題”がありました。
問題① 電車が走れない
北海道には、「非電化区間」という電気を使わずに走る路線が多くあります。
ザ・ロイヤルエクスプレスは電気を使う“電車”であるため、非電化区間を走行することができません。
そこで、JR北海道のディーゼル機関車でザ・ロイヤルエクスプレスをけん引。

さらに、ザ・ロイヤルエクスプレスの車内照明や空調などの電気設備を動かすために、車内へ電気を送る「電源車」を東急が購入。
JR北海道の機関車とザ・ロイヤルエクスプレスを電源車につなげて走ることで、問題を解決しました。
問題② 車両がホームからはみ出す
機関車と電源車をつなげることによって、車両数がもともとの8両から11両に増加。すると、一部の駅ホームでは車両がはみ出てしまう事態が発生しました。
そこで、車両を8両編成から5両編成へと減らし、乗客数を100名から30名と半数以下に設定しました。

一見もったいなく思えますが、人数を絞ることでスタッフの目が行き届くというメリットも。「人生で一番良かった旅」と思ってもらえるようなサービスを提供したいという思いで、運行開始に向け準備を進めています。
※緊急事態宣言中のため不要不急の外出はお控えください
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~