賞金総額8億円をかけた戦い!ハヤブサレースとは?

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砂漠のハヤブサレース

中東では、冬になると各地でハヤブサのレースが行われます。
なかでも世界最大級のレースが、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国で開催される「アブダビ大統領杯」。アラブ諸国から参加者が詰めかけ、およそ2500羽のハヤブサが出場します。

レースは砂漠に設置された会場で行われます。一人ずつハヤブサを飛ばし、400メートル先のゴールまでの速さを競うタイムトライアルです。

アブダビ大統領杯アブダビ大統領杯

上位のハヤブサはその距離を15~16秒台で飛び、レースの模様は解説者の実況とともにリアルタイム放送されます。

ハヤブサのレースハヤブサのレース

このレースでは全58レースの10位までに賞金が渡され、1位には4WD車をプレゼント。賞金総額はなんと8億円にのぼります。

1位の賞品は4WD車1位の賞品は4WD車

参加者の中には各地のレースをまわり、年間9000万円稼ぐ人もいます。

伝統の「鷹匠」文化

ハヤブサを操る「鷹匠」たち

このレースに参加するのは、ハヤブサなどの猛禽類を訓練し、操る技を持つ「鷹匠(たかじょう)」たち。普段の訓練は、エサをつけたリモコン式飛行機をハヤブサに追いかけさせて筋力を養います。飛び終えるとすぐにその日の食事を与え、食事とレースが一体であることを刷り込みます。

ハヤブサの筋力トレーニングハヤブサの筋力トレーニング

また毎日の体重管理も欠かせません。人になつかないハヤブサですが、鷹匠は観察を怠らず、手塩にかけて育てます。

受け継がれてきた鷹狩の技

中東は鷹匠文化の一大中心地で、ハヤブサ専門の用品店や病院もあります。
その鷹匠の技は、砂漠を旅する民族“ベドウィン”の伝統が5千年前から受け継がれてきたもの。広大な砂漠で生き延びるため、ベドウィンの人々は捕まえたハヤブサでノウサギなどの狩りを行ってきました。

都市化が進み、街でなんでも手に入るようになった今、肉を得ようと狩りをする人はもういません。しかし、若い世代にベドウィンの伝統を伝えるため、UAEでは鷹狩の技を競技にしてさかんに大会を行っています。

若い世代に受け継がれる鷹狩の技若い世代に受け継がれる鷹狩の技

中東で行われるハヤブサレースは、砂漠の民の長きにわたる伝統の技が結集されたものでした。

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