一体ナゼ?沢山の“子どもの遺体”が遺跡で見つかる

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200を超える“子どものミイラ”

ペルー北部の町トルヒーヨの近くにある「チャン・チャン遺跡」。そこから8kmほど離れた丘「パンパ・ラ・クルス」で、2018年に“人骨”が発掘されました。
見つかった遺体は、なんと228(※2020年2月放送時点)。ほとんどは、6~7歳の子どもでした。地中には、ミイラと化した遺体がまだ多く眠っていると言われています。

228もの遺体が見つかった228もの遺体が見つかった

中には、“位の高い子ども”や“リャマの幼獣”もあり、これらは全て神に捧げられた生贄だったと考えられています。

“位の高い子ども”と思われるミイラ“位の高い子ども”と思われるミイラ

発掘された子どものミイラたちはどれも、海の方向を見るように埋葬されていました。果たして何のために、このようなことがされたのでしょうか?

“最も大切なもの”を捧げる

「チャン・チャン遺跡」は元々、インカ帝国よりも古い歴史を持つ「チムー王国」の首都。そこに住む人々は“エルニーニョ”を恐れ、子どもたちを生贄に捧げていました。

“エルニーニョ”とは、水温の低いペルー海域に、赤道方面からの暖流が流れ込む現象のこと。これによって積乱雲が発生すると、豪雨をもたらします。
また、海水温の上昇と大雨による土砂流入で沿岸から魚がいなくなってしまうなど、その被害は漁業にも深刻なダメージを与えます。

エルニーニョの被害エルニーニョの被害

打ち続く大雨を鎮めるため、当時の人々は、最も大切な“未来を背負う子どもたち”を生贄として海の神に捧げました。

しかしその後、エルニーニョの大雨によってチムー王国の首都は破壊されてしまいます。そこにインカ帝国の侵攻が追い打ちをかけ、王国は滅亡への道を辿りました。

「チャン・チャン遺跡地帯」は、ペルー古代文明における海辺に栄えたユニークな都市として、世界遺産に登録されました。今後の発掘調査によって、どんな事実が明らかになるのか注目です。

「チャン・チャン遺跡地帯」「チャン・チャン遺跡地帯」

 

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