誰もが食べた事のある「ごはんですよ!」
1973年に発売された桃屋の看板商品「ごはんですよ!」は、生のアオサノリを醤油・砂糖等で味付けした海苔の佃煮。海苔の佃煮市場においてシェア約6割を占める業界ダントツのNo.1商品で、年間生産量は約20万食にもなります。

人気の理由は“とろ~りとした、なめらかな食感の良さ”。
その食感を実現するための、桃屋の取り組みを紹介します。
なめらか食感の秘密① 徹底的な異物除去&洗浄
食感の良さの秘訣は「海苔に他の海藻が混ざっていないこと」です。
原料のアオサノリには、潮の満ち引きや波の影響により他の海藻等が絡まってしまい、そのままでは柔らかさが活かされません。
そこで桃屋は、4億円もの費用をかけて「海苔を綺麗に洗うためだけの専用工場」を建設。「海苔の異物の除去と洗浄」を、徹底的に行っています。
まずは水槽に10回流す
独自に開発した全長約11mもある細長い水槽に、海苔と水を一緒に流して洗浄します。

一定のスピードで流れる水槽を10回通過することで、海苔だけが水に流され、“海苔よりも重い砂や貝殻等の異物”は下に沈むようになっています。

ベルトコンベアでも徹底的に
水槽で洗浄する途中、海苔は水の流れと逆方向に回転させたベルトコンベアを通過します。

ベルトの表面に施された5mmほどの突起がブラシのように海苔をこすることで、海苔の表面についた“重さはないが固い異物”を引っかけて除去します。
最後は人の目でチェック!
洗浄の仕上げは、目視による最終チェック。約1cmの海藻など、“機械だけでは取り除けない異物”をしっかり取り除きます。

なめらか食感の秘密② 絶妙な炊き加減
洗浄が終わった海苔は別工場へ運ばれ、醤油や砂糖などの調味液を加えて煮込まれます。
その秘訣は、とろみを際立たせるために「あえて海苔の食感を残す」こと。海苔がドロドロに溶けすぎても、残りすぎてもいけないため、絶妙な時間と温度の炊き加減で調理を行っています。

シェアNo.1に輝く海苔の佃煮「ごはんですよ!」のなめらか食感は、桃屋の徹底的なこだわりによって実現していました。
経済のことが学べる
がっちりマンデー!!
(TBS系列 日曜あさ7:30~)
■2/16(日)の『がっちりマンデー!!』