【電車の不思議】他社と線路をつなげて走らせる「乗り入れ」はどうやっているの?

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関東私鉄7社の中で、売上No.1の東急。他社と線路をつなげてお互いの路線で列車を走らせる「乗り入れ」を4社と行っています。利用者はとても便利ですが、乗り入れの現場はとても大変。乗り入れの裏側に迫ります。

乗り入れは大変① 車両仕様を変更

鉄道会社は、会社によって車両間隔を管理する安全装置などのシステムが異なります。乗り入れる場合、その異なるシステムの路線を1つの車両で走らなければなりません。

安全装置などのシステムが異なる安全装置などのシステムが異なる

そこで、他社路線を走るときには車両線区にあわせて車両の仕様を変更。たとえば、東急が東京メトロ副都心線に乗り入れるときには、“東京メトロ仕様”に変更します。

東京メトロ仕様に変更東京メトロ仕様に変更

仕様がスムーズに変更できるように、車両の下には5社分の装置を設置。そして、運転台で鍵を使い分けることで、車両の仕様を車両線区に合ったものに認識させています。

路線に応じて鍵を変える路線に応じて鍵を変える

そのため、整備でも5社分の装置管理が必要です。

乗り入れは大変② 運転士は5社対応

乗り入れ区間では、車両はシステムを切り替えることにより乗り入れることができます。しかし、自社路線は自社の運転士が責任を持って運転しなければならないため、運転手は交代します。

運転士の交代運転士の交代

また、運転士は自社車両だけでなく、乗り入れ各社の車両を運転することになります。車両には加速具合や機器の配置など、それぞれ特性やクセがあるので、運転士は全社の車両のクセを把握しておかなければなりません。

乗り入れ4社すべての車両のクセを把握乗り入れ4社すべての車両のクセを把握

 

乗り入れは大変③ 5社分のダイヤ管理

乗り入れは、乗り入れ電車も含めたダイヤ管理が必要になります。東急の運輸司令所では、東急のほぼ全路線と乗り入れ他社の合わせて5社、1日約4,000本のダイヤを管理しています。

5社の運行ダイヤ5社の運行ダイヤ

乗り入れが多いと大変なのが、“電車の遅れ”。乗り入れている電車が1本遅れると、後の電車が全て遅れてしまうことになるので、運行順序を変更することで対処します。

運行順序を変更運行順序を変更

司令所ではダイヤをPC上で変更した後、順序が変わる2つの車両に、列車無線でダイヤの変更を伝達。

列車無線で変更を伝達列車無線で変更を伝達

さらに、乗り入れ相手には専用のホットラインで変更を随時連絡しています。

とても便利な乗り入れの裏側には、それを実現させるためのさまざまな工夫と苦労がありました。

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