プロスポーツ不毛の地といわれる沖縄。本島への移動に飛行機が必要になるため、費用面から大人数を抱えるプロスポーツチームが育ちにくい環境です。
そんな沖縄で今、プロバスケが連日満員の盛り上がりを見せています。
とにかく試合が楽しい!
2006年に創設された「琉球ゴールデンキングス」。
バスケはコートに5人、控えを含めても12人と人数が少ないので、遠征などの交通費が抑えられるという点で野球やサッカーなどに比べるとプロ運営に有利でした。
その試合にはお客さんが楽しめる仕掛けが沢山あり、選手紹介の際にはレーザービームと音楽を使い、まるで音楽ライブ会場のような中で行われます。

大型モニターに写真を表示して名前を読み上げるだけの一般的なスポーツと比べると、すごい演出ですね。
選手たちも派手なパフォーマンスで登場し、お客さんを試合前から興奮させます。

さらに試合中、キングスがボールを奪って攻撃に入ると、沖縄風にアレンジした音楽を流してお祭り好きな沖縄のお客さんを盛り上げます。
こうした仕組みは他にもあり、たとえば会場になる体育館の入口は、試合の時には裏側の2階に変更されます。
これは、会場に入った時のお客さんの目線を計算したもの。2階を入口にすると、入った瞬間にたくさんのサポーターの姿が見えるため、お客さんのテンションアップを狙っています。

じわじわファン増加、ホームゲームは当日完売
キングスはファン獲得のため、ラジオ中継を活用しています。
テレビではなくラジオなのは、沖縄が車社会でラジオが普及しているから。さらに、ラジオ中継はテレビよりも低コストのため、テレビの倍近い約20試合もの中継ができます。

このラジオ中継によって、バスケファンはじわじわと増加。
ホームゲームのチケットは発売当日にはほぼ完売という人気ぶりで、売上げは右肩上がり。2018年には年商10億円を超えるほどになりました。

2020年には、1万人以上収容可能な新アリーナのオープンが予定されています。今後の活躍にも大注目ですね!
経済のことが学べる
がっちりマンデー!!
(TBS系列 日曜あさ7:30~)