「トレジャーハンターから歴史を守る!」3Dで沈没船調査に革命を起こした日本人

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沈没船調査に革命を起こした、水中考古学者の山舩晃太郎(やまふね こうたろう)さん。世界中の沈没船を年100隻以上調べ続ける、まさに「Mr.沈没船」。世界中から引く手あまたで、日本の家に帰ることができるのは年に2週間という超多忙な人物です。

山舩さん曰く「小さなころから大好きな番組で、考古学者になるきっかけでもあった」という『世界ふしぎ発見!』が、山舩さんに密着しました。

革命的な3D調査法

山舩さんが駆使するのは、3Dの調査法「フォトグラメトリー」。

「フォトグラメトリー」「フォトグラメトリー」

水中で水平・垂直方向に何千枚もの写真を撮り、コンピュータで合成して調査現場の3Dモデルを作成する手法です。

水中であらゆる写真を撮影水中であらゆる写真を撮影

水中での調査は、潜水病を防ぐために、深さ30m前後の場合“1回30分・1日2回まで”と非常に限られています。さらに、陸上に比べて動きも制限されるため、以前は測量して図面化するだけで1か月もかかっていました。

しかし、「フォトグラメトリー」ならわずか30分×2回、つまり1日で調査現場を3Dモデル化することが可能。その分の時間を発掘調査に回せるようになりました。

 

「沈没船と向き合う面白さはほかに代え難い」

かつては野球選手を目指していた山舩さん。考古学の本で、湖で発掘された人骨の中に人の脳みその組織が保存されていたことを知り、水中考古学に興味を持つように。そして、研究への道を進みました。

猛勉強の末、水中考古学の最高峰テキサスA&M大学の大学院へ進み、船舶考古学の博士号を取得。在学中にフォトグラメトリーをマスターし、世界中の海へ飛び込みます。

世界中の海へ飛び込む世界中の海へ飛び込む

「沈没船と向き合う面白さはほかに代え難い」という山舩さん。その理由は、神話時代の船に始まる何千年間もの歴史があるものに自ら触れ、現代にその姿を明らかにすることができるからだそうです。

トレジャーハンターから歴史を守る

山舩さんは、沈没船が見つかったと聞けば世界中を飛び回っています。

沈没船のために世界中を飛び回る沈没船のために世界中を飛び回る

その理由は、危機感
当時の貴重なものを運ぶことが多かった沈没船には金銭的価値があるものも数多く残されているため、トレジャーハンター(盗掘者)から狙われています。

トレジャーハンターから守っているトレジャーハンターから守っている

彼らは、積荷回収のために船体をダイナマイトで破壊。つまり、沈没船から知り得ることができたはずの歴史をも破壊してしまいます。その危機を覚える山舩さんら水中考古学者たちは、歴史を守るべくいち早く調査を行うことで、トレジャーハンターたちと戦っています。

「努力を惜しまず、誰よりも現場を楽しんでいる」と、ほかの考古学者からも高く称賛されている山舩さん。これからも沈没船からどんな歴史を紐解いてくれるか楽しみですね。

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