普通の金とは輝きの美しさが違う、ウェルシュ・ゴールド。イギリス王室の結婚指輪にも使われるというこのゴールドは、一体どんなものでしょうか。
ウェールズで採れる金
ウェルシュ・ゴールドは、イギリスのウェールズで採れた金のこと。ローズゴールドとイエローゴールドとの中間の色彩を帯びていて、輝きがひときわ美しい金です。

派手すぎず地味すぎずの色あいで、肌なじみが良いことが特長。

イギリスでは、ロイヤル・ウェディングでウェルシュ・ゴールドの結婚指輪をプリンセスに贈るというしきたりがあります。そのため、イギリスの花嫁にとって憧れの指輪でもあります。
ウェルシュ・ゴールドの輝きが、他のゴールドと違うのはなぜでしょうか。
輝きの秘密は金山
ウェルシュ・ゴールドの色と輝きは、自然によって作られたもの。採掘される金山が銅も埋蔵していて、銅の色素が金に溶け込んでいるからです。金山を流れる水は、オレンジ色。

この銅の色素によって、世界に2つとない美しい輝きが生み出されています。
また、ウェルシュ・ゴールドは、1トンの岩からわずか1gしか採ることができません。

これは、一般の金山で採れる金の10分の1の量です。さらに、金山があるのは国立公園の中で、現在では資源調査のためのわずかな採掘以外は止められている状態。とても貴重なゴールドです。
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