事実ではない、ありもしないことをいう「ウソ」。「ホラ」「ガセ」「デマ」もすべて「ウソ」の一種ですが、それぞれ意味が異なります。この3つにはどんな差があり、どう使い分けるのが正解でしょうか。
正しく使い分けるポイントは2つ
「ホラ」「ガセ」「デマ」の使い分けには、2つのポイントがあります。1つ目は「ウソだと分かっているか」、2つ目は「悪意があるかないか」です。

つまり、「ホラ」「ガセ」「デマ」は、発信者がどういう意図・状況でウソの情報を流しているかによって使い分けます。
①ホラの語源はホラ貝
「ホラ」とは、発信者がウソだと分かっていながら流す情報ですが、悪意はないもの。相手を楽しませるという目的で用いられることもあり、そのウソによって、誰かが傷つくことなどはありません。

ホラの語源は、ホラ貝。吹くと見た目以上に大きな音を出すことから大げさなことを言うのをホラ吹きといいますが、このホラと同じです。

悪意はないものの、発信者が意図的に発しているウソということになります。
②ガセは「お騒がせ」
「ガセ」は、発信者がウソだと分からないまま、悪意なしに流す情報のこと。

ガセは「お騒がせ」からできた言葉。ウワサ話の段階で情報を広めて周囲を騒がせることをあらわしています。

発信者がウソを発しているという意識がないところがホラやデマと異なります。
③デマの語源は政治用語
「デマ」は、発信者がウソだと分かっていながら、悪意を持って流した情報のこと。

意図的なウソの情報・悪宣伝という意味のドイツの政治用語「デマゴギー」からきています。つまり、そのウソの情報で誰かを傷つけたり、陥れたりする目的で流されるものです。

ウソか本当か分からない「デマカセ」ではありませんので注意しましょう。
「ウソ」「ホラ」「ガセ」「デマ」。間違った使い方をすると、あらぬ誤解を招くことがあるかもしれません。正しく使い分けていきたいですね。
ちょっと気になる“差”を徹底調査
この差って何ですか?
(TBS系列火曜よる7時~)