風情のある京都町家の町並み。今、この古い町家をリノベーションした物件が人気を集めています。一体どのようなリノベーション物件なのでしょうか?
空き家をリノベーション
町家のリノベーションを行っているのは、株式会社八清。
昨今、町家は京都のシンボルでありながら、人が住まなくなったまま放置されている空き家が多くあります。そこで、八清はその空き家を買い取り、リノベーションして販売しています。

町家は建物が古いため建物自体の価値は0ですが、その風情からかニーズは多いのです。
そこで八清では、40年、50年使い続けることができるように建物の寿命を延ばしながら、今風の使い方ができるようにアレンジも加えるリノベーションを行っています。
伝統は残し住みやすく
町家のリノベーションは、昔からの自然素材を使った伝統構法で作られた部分を見極め、「できるだけ残す」ことがポイント。柱や梁、壁などはそのまま生かします。

建具もできるだけそのまま、壊れた部分だけを直して使います。だからこそ、自然素材の持つ機能性が活用され、雰囲気も昔ながらの味わいが残ります。
そして、耐震補強は町家に合わせたデザインのものを新たに作成。

一方で、使い勝手に大きな影響のある空調や水回りは一新します。お風呂や台所は雰囲気を壊さない範囲で、最新の設備を取り入れています。

さらには、ガレージなどの趣味に使える空間も確保。昔ながらの町家の良さと今風のニーズを満たすリノベーションです。

京都の古き良き町並みを残すために
人気の町家のリノベーションですが、実はそれほど大きな利益が取れるものではありません。
販売価格4,000万円の物件の場合、およそ2,000万円で物件を購入し、1,500~1,600万円をかけてリノベーションします。

改装するほうが高くつくのに、それでもリノベーションを行うのは、京都に来ないと見つけられない町家や町並みを大切にしたいという思いから。
京都を愛し、京都の伝統構法を理解している地元の会社だからこそできる町家リノベーション。益々人気が高まりそうです。
会社名:株式会社八清
住所:京都府京都市下京区東洞院通高辻上ル高橋町619番地
経済のことが学べる
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