海水を大量の飲料水に変える! すごい車が作られていた

TBS Topics


海水を飲料水に変えるには、大掛かりな施設が必要そうですよね。ところが、たった車1台で、それもすごい量の飲料水を作り出すことができる車がありました。

車の蛇口から飲める水

海水を飲料水に変えることができる車。タイヤの横には蛇口がついていて、キレイな水が勢いよく流れ出ます。

海水を飲料水に変えることができる車海水を飲料水に変えることができる車

もともとは海水だったとは想像できない、少し甘みのある美味しい水です。

この車では、海水を取り込みゴミを取り除いたあと、圧力をかけてフィルターを通すことで淡水を作り出すという仕組みになっており…

フィルターを通すことで淡水を作り出すフィルターを通すことで淡水を作り出す

なんと、たったこの1台で1日14万リットルもの飲料水を作り出すことができます。これは約4万5,000人分の1日に必要な水の量をカバーできるキャパシティです。

1台で1日14万リットルもの飲料水を作り出す1台で1日14万リットルもの飲料水を作り出す

そもそもなぜ、このような車が開発されたのでしょうか。

開発のきっかけはフィリピンの津波

車が開発されたのは、中東イスラエル。国土の大部分を砂漠に覆われたイスラエルでは、もともと海水を淡水化する研究が進んでおり、その技術は世界でもトップクラス。現在、イスラエルの家庭で消費されている水の70%以上が海水を淡水化したものというほどです。
しかし、淡水化施設には移動ができるものはありませんでした。

開発のきっかけとなったのは、フィリピンで起こった津波。
“移動式の淡水化施設があったら、災害が起きたときにも現地に水を届けることができる”という開発者の発想からこの車は作られました。

災害に備えて開発された車災害に備えて開発された車

車の価格は1台約1,500万円。
現在はインドやアフリカ諸国にも輸出されています。

イスラエルは中東のシリコンバレー

実は、イスラエルは現在年間1,000社を超えるベンチャー企業が誕生する、起業がさかんな場所。「中東のシリコンバレー」と呼ばれるほどです。

中東のシリコンバレー中東のシリコンバレー

科学技術の追求が凄まじく進み、ここからさまざまなハイテク技術が誕生しています。中でも、この海水の淡水化技術は、世界の水不足を解消できる可能性を秘めたもの。今後のさらなる発展が期待されますね。

世界のあらゆるふしぎを解き明かす!
世界ふしぎ発見!
(TBS系列:土曜よる9:00~)