お祝いなどの贈り物をするときに包装とともにかけるのし紙。包装の内側につける「内のし」と外側につける「外のし」がありますが、正しい選び方をご存じですか。
ここでは、何を基準に「内のし」「外のし」を選んだらよいのかご説明します!
「内のし」と「外のし」は贈り物の種類によって違う
配送する場合はのし紙が汚れてしまうから「内のし」…と考えてしまうかもしれませんが、それは間違い。「内のし」と「外のし」は、本来贈り物の種類によって使い分けます。
「内のし」を使うのは、内祝いや快気祝い。「外のし」を使うのは、結婚や出産、入学などのお祝いの場合です。また、お見舞いの場合にはのしを使いません。

一体なぜこのような違いがあるのでしょうか?
「内のし」と「外のし」は祝う相手が違っている!
「のし」を内側につけるか、外側につけるかは、祝う相手が自分や身内であるか、相手であるかによって決まります。
内祝いや快気祝いは、自分や身内に祝い事があった時に贈るもの。お祝いの気持ちは控えめにしたいという気持ちから「内のし」を用います。

一方、結婚祝い・出産祝い・入学祝いなどは、贈る相手に祝い事があったときに贈るもの。お祝いの気持ちを前面に出すために、「外のし」にします。

お見舞いに「のし」を使わないのはなぜ?
ところで、お見舞いを贈る際には「のし」は使いません。
のし紙の右上の方には模様が描かれています。これは、紙で包まれたアワビを表すもの。江戸時代には、贈り物にアワビを伸ばした(のした)ものを貼り付けていました。

しかし、次第にアワビ実物ではなく、模様を印刷した紙が使われるように。これが「のし(熨斗)」です。

このような由来から病気や入院を延ばすということを連想させるため、「のし」は病気や入院のお見舞いには適していません。お見舞いには「のし」がつかない掛け紙を使うようにしましょう。

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