高速道路のサービスエリアで、道案内や問い合わせ対応を行う「コンシェルジュ」の存在を知っていますか?あらゆる困り事やトラブルにも親身になって即対応するのが、コンシェルジュのお仕事。
東京と名古屋を結ぶ「東名高速道路」で"利用者数日本一"、海老名サービスエリアのコンシェルジュに密着しました。
道案内は車線の案内まで丁寧に
サービスエリアでの問い合わせでやはり多いのが、目的地への行き方。
案内するときは、的確に道順を伝えるだけではなく、どの車線を進めばよいかまで詳しく伝えます。

たとえば、神奈川県の厚木料金所の出口は最大14個。その後すぐに分岐があるため、料金所を出るときにどの車線を進めばスムーズに接続できるかが、実は重要なポイントでした。
サービスエリア外の周辺の情報までしっかり熟知しているからこそできる、丁寧な案内です。
トラブルにも即座に対応
バスの出発時間になってもバスに戻ってこないというお客さんに、すぐにバスに戻るようアナウンスで呼びかけるのもコンシェルジュのお仕事です。

たとえ急いでいても、丁寧で聞き取りやすいアナウンスをするのは必須。
さらに表情が見えない分、"声"からも笑顔が伝わるように心がけているそうです。
お客さんの快適な利用のために
ときにはカウンターから離れ、サービスエリア内を見回りしながらごみを拾ったり、授乳室の清掃、サービスエリアにある旗の上げ下げなども行っています。

カウンターでの案内以外にも、お客さんの快適な利用のため業務は多岐にわたります。
サービスエリアならではの落とし物は?
たくさんの人が利用するサービスエリアでは、落とし物もたくさん。特に最近では携帯電話の落とし物が増えています。
お客さんから落とし物の問い合わせがあった際まずすることは、利用した席などに残っていないかどうか、実際に探しにいくこと。

ときには、「外のゴミ箱に間違って車のカギを捨ててしまったので一緒に探してほしい」という相談も。
また、サービスエリアならではの落とし物が、なんと「お土産」。
お店で買ったばかりのものを忘れてしまう人が意外に多いそうです。

落とし物は、問い合わせにすぐ対応できるよう、種類や時期で分類して保管。食品のお土産の落とし物も、賞味期限まではきちんと預かっています。
多いときで1日約200件にものぼる問い合わせにも常に笑顔を心掛け、臨機応変に対応するサービスエリアのコンシェルジュ。
当たり前のように快適で便利なサービスエリアは、プロの努力により支えられていました。
知られざる舞台裏の物語
BACKSTAGE(バックステージ)
(CBCテレビ:日曜よる11時30分~)
■9/15放送の「BACKSTAGE」は、「食品サンプル&料理撮影」プロの技