道路の縁石や河川敷、マンホールなど至るところで使われている土木用コンクリート。実は土木用コンクリートの生産量1位は北海道です。その北海道から、従来の製法を超えた最新のコンクリート生産技術をご紹介します。
型枠いらずのコンクリート?
一般的なコンクリートは、型枠に流し込んで成型されます。
しかし、型枠を使わずに複雑な形を作る技術も開発されています。それが「曾澤高圧コンクリート」という会社のコンクリート用の3Dプリンタ。

一般の3Dプリンタと同様、曲線も自由自在に作成することができます。噴出スピードも速く、複雑なものもあっという間に形づくられていきます。

セメントの成分を変えているので、乾くのも早く、高さを出すことも簡単。また、型枠がいらないので、コストを50%以上も削減できる画期的な技術です。

アメリカの海兵隊では、コンクリート用3Dプリンタで兵舎を建設した実績もあるそうです。これからの活用方法が期待されますね!
水分を減らして丈夫なコンクリートを作る
「旭ダンケ」という会社では、水分を極力減らして、ひび割れしにくい丈夫なコンクリートを作る“バイコン製法“の機械を導入しています。
コンクリート製品を作るには、型の隅々にまでコンクリートを行きわたらせることが必要。そのため通常、コンクリートは水分が多いドロドロの状態です。しかし、バイコン製法で使う水は、普通の作り方の3分の2。

サラサラした状態のコンクリートでは型に行きわたらせることができないように思えますが、コンクリートに強烈な振動を与えます。すると、コンクリートはドロドロになって、型の隅々まで行きわたらせることができます。

地震のときの液状化現象と同じ原理を利用したこの製作機械は、日本でも珍しいものです。
なぜ北海道はコンクリート生産日本一?
コンクリートの技術開発が進む北海道は、実は土木用コンクリートの生産量が日本一。その理由は2つあります。ひとつは、北海道でコンクリートの材料となる頑丈な石がたくさんとれるから。

もうひとつは、コンクリート製品を置く広大な土地があるからです。

北海道というと食べ物が注目されることが多いのですが、土木用コンクリート生産でも日本一とは驚きですね。
経済のことが学べる
がっちりマンデー!!
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