「暗いところで本を読むと、視力が悪くなるよ」と言われたことはありませんか?実は現在、それによって“実際に視力が悪くなることはない”とされています。
「えっ、そうなの?」と思ってしまうような、目に関する新常識をご紹介します!
暗いところで本を読む=視力低下と思うのはなんで?
そもそも人の目は、暗い場所だと光を取り入れようとして瞳孔を“大きく”開きます。しかし、近くのものを見る場合、瞳孔は“小さく”なります(※catari編集部調べ)。
暗い場所で本を読むと、光を取り入れようと瞳孔が「大きく開こうとする」のに反して、一生懸命見ようとする(=瞳孔を小さくしようとする)ため、目の筋肉が緊張状態になります。

緊張すると筋肉が疲れてしまうため、この疲れを「視力が悪くなった」と誤解してしまうとのこと。
そのため、暗いところで本を読むと視力が低下するのではなく、“目の筋肉が緊張することで疲れてしまうだけ”というのが現在の常識となっています。

「遠くの景色を見ると視力は良くなる」はウソ?ホント?
目にまつわる新常識は他にも。たとえば「遠くの景色を見ると視力が良くなる」という話を聞いたことはありませんか?実は、これも視力とは関係がありません。
近くのものばかりを見続けていると、目の筋肉は収縮したまま。常に緊張した状態となり、疲れてしまいます。

そんな時に遠くの景色を見ると、収縮していた目の筋肉が伸びるので緊張がほぐれて楽になります。

目の緊張がほぐれて楽になったことから「視力が良くなる」と思われていたのですが、視力そのものが良くなったというわけではないので注意が必要です。
緑色のものを見ると視力が良くなる?
昔は「緑色のものをみると視力が良くなる」と言われていましたが、これも視力とは関係のないこと。

緑色は、目の網膜にとって心地よい波長。そのため、緑色のものを見ることでリラックスする効果があります。しかし、それによって視力が良くなるわけではありません。
ご紹介した目にまつわる3つの通説は、いずれも視力の良し悪しと直接関係はありませんでしたが、目の疲労に関係していることばかり。
スマホやPCなど、どうしても目を酷使することが多い現代。疲れが溜まらないように意識したいですね。
ちょっと気になる“差”を徹底調査
この差って何ですか?
(TBS系列火曜よる7時~)
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