美味しい海産物や農産物がとれることで知られる北海道。しかし、ある意外なものの生産でも全国トップです。それは“トレーラー”。
驚くことに、巨大なトレーラーはフルオーダーメイド商品。しかも、ほとんど手作業で生産されています。一体どのように生産しているのか、大迫力なのに繊細なトレーラーづくりの現場に迫ります!
トレーラーが北海道生産量1位の理由
北海道のトレーラー生産量は、2位と約3倍の差をつけて全国ダントツ1位です。

そもそもトレーラーは、荷台と運転部分を切り離せることが特徴。

トラックとよく似ていますが、トラックは荷台を切り離すことができないのが最大の違いです。
北海道がトレーラーの生産日本一の理由は、北海道が本州と陸続きではなく、海運が運送のメインであることが関係しています。港で荷台だけを切り離して船にのせ、到着した先でその荷台を別の運転部分と合体させることで効率的に運べるからです。

活躍の機会が多いからこそ、生産も盛んということですね。
トレーラーの生産はオーダーメイド&手作業
トレーラーには、横が開く形のものや液化天然ガスを運ぶ形のもの、天井がないものなど、様々なものがあります。どれも巨大なものばかりですが、実は生産はすべてオーダーメイド。それは、積む物の重さや種類で、必要とされる鉄の強度が異なるからです。

1台1台の仕様が異なるため、生産はなんとほぼ手作業で行われています。
トレーラー作りを支える職人技
さらに、トレーラーの36トンの荷台を支えているフレームの生産現場ではすごい職人技も発揮されています。

鉄を溶接して組み立てられるフレームは、重みと熱で製作時に歪みが生じます。しかし、歪んだままでは荷台のバランスが崩れて、まっすぐ走ることができなくなります。

そのため、歪みは5mm以内におさめるようにしなければなりません。
そこで、鉄が収縮する性質を利用して、フレームをバーナーで炙って歪みを修正。的確な位置と強さで熱を加えて真っすぐにするのは、経験と勘のなせるスゴ技です。

このような職人技がトレーラー生産を支えています。
北海道北広島市にあるトレーラーを作る会社「北海道車体」では、このすごい技術によって、売り上げは6年連続で上昇中。
あの巨大な車体がフルオーダーメイド&手作業で作られていたとは驚きですね。
経済のことが学べる
がっちりマンデー!!
(TBS系列 日曜あさ7:30~)
▪️次回(8/4)の『がっちりマンデー‼️』は、回転ずしから物産展まで…アレを一人で決めてる人!