警察犬の約90%はペット⁉警察犬になるための訓練がすごい

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事件の現場で活躍する警察犬。
実は、現在約1,300頭いる警察犬のうち、1,000頭以上が一般の人から預かったペットを訓練した「嘱託警察犬」です。警察犬になるためには、一体どのような訓練が行われているのでしょうか。

警察犬になるために必要な3つの訓練

警察犬になるには、「服従」「選別」「足跡追求」をマスターすることが必要です。

まずは、基本となる「服従」。
人間と同じ歩幅で歩き、止まったり、指示通りに待てや伏せを行うことを覚えます。

指示通りに待てや伏せを行うことを覚える警察犬指示通りに待てや伏せを行うことを覚える警察犬

続いて「選別」。においのついた布を嗅ぎ分ける訓練です。
優れた嗅覚を持つ犬は、においを判別すること自体はできますが、同じにおいのものをきちんと持って帰ってくることは、訓練を重ねないとできません。

同じにおいのものを持ち帰る訓練同じにおいのものを持ち帰る訓練

嗅ぎ分けて持ち帰ることができるようになるには、数週間かかることもあります。粘り強い訓練が必要です。そして、においだけを頼りに目標を追跡する「足跡追求」。広い河川敷で、実際に足跡や遺留品を配置して追跡の訓練を行います。

においだけを頼りに目標を追跡するにおいだけを頼りに目標を追跡する

「足跡追求」の訓練は、ベテラン警察犬でも感覚を鈍らせないために行うことがあります。このような訓練を重ねていき、試験に合格すれば警察犬となることができます。

訓練に大切なことは、犬とわかりあうこと

訓練を行うときに大切なのが、犬の性格を見極めること。

犬の性格を見極める犬の性格を見極める

例えば、エサへ素早く反応することができるのは集中力がある犬。そのため、エサへの反応がおとなしい犬は、集中力を高める訓練を繰り返します。

犬がどんなものに興味を持っているのか、性格や個性を理解し、適切な訓練を行ってコントロールするのが訓練士の仕事。そして、命令がきちんと実行できたときは、しっかりと褒め、犬の気持ちに応えてあげることが大切です。

犬の気持ちに応えてあげる犬の気持ちに応えてあげる

また、叱るときは、その犬のことを考えて叱ります。
訓練する側の人間の怒りをぶつけてしまうと、犬との距離が離れていってしまうのです。

これまで、55年にわたり1,000頭以上の犬を訓練してきた訓練士の佐藤さんによると、「本当の犬の気持ちを分かってあげないと訓練はできない」といいます。

人と犬との親和人と犬との親和

今でも新たな疑問が湧くこともあるそうで、「前向きにやっていかないと訓練士の仕事はできない」と佐藤さんは語ります。

訓練士と犬。その間にあったのは決して恐怖による主従関係ではなく、ともに成長していく心強いパートナーとしての姿でした。

知られざる舞台裏の物語
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