クモの動きが火星探査機に!実は生物が人の暮らしに貢献していること知ってました?

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私たち人間の暮らしの中には、生きものが持つ優れた機能を取り入れたものが数多く存在しています。そして、そのような生物たちの機能を人間の暮らしに役立てる研究のことを「バイオミミクリー(生物模倣)」と言い、今、注目を集めています。

この生物模倣の世界、あの生物が私たちの生活に大きく貢献していました!

「蝶」の羽が車のボディ色に?

 “世界一美しい蝶”と呼ばれる「モルフォ蝶」 “世界一美しい蝶”と呼ばれる「モルフォ蝶」

“世界一美しい蝶”と呼ばれるのは「モルフォ蝶」という蝶。羽を閉じたときに見える面は茶褐色の地味な色ですが、羽を広げると鮮やかなメタリックブルーが現れます!

羽を広げると鮮やかなメタリックブルー羽を広げると鮮やかなメタリックブルー

この輝くような青色は、蝶の羽自体に付いている色ではありません。モルフォ蝶の羽は、特定の波長の光だけを反射させる仕組みになっているため、“青く色付いて見える”というのが正解。

この、「決まった波長の光をはね返すことにより、特定の色に見える」という原理は『構造発色』と呼ばれ、車のボディのカラーリングなどに生かされています。「世界で最も美しい蝶」の羽が車の色に…なんて驚きですね。

嫌われる昆虫たちが、人の生活に貢献!

何かと敬遠されがちなあの昆虫「ゴキ○○」も、なんと人の生活に貢献していることがわかりました。

人の生活に貢献していることが判明した昆虫人の生活に貢献していることが判明した昆虫

近年の研究によって、今まで人間では作ることができなかった抗生剤(細菌などを殺す薬)が、なんと「ゴキ○○」の脳から作られることが判明。ゴキさんがまさか医療分野で役立つとは考えてもみませんでした。

また、最近発見された「フリックフラック・スパイダー」と呼ばれるクモは、バック転をしながら進むというユニークな特徴を持っています。驚くことに、このバック転の動きは「火星の探査機の開発」に応用されました。
小さな生きものたちの動作が宇宙レベルの研究を助けているなんて、昆虫たちってすごい!

人々の安全な暮らしを守る生き物も

生まれ持った能力を生かして、人々の命を救っている生き物もいます。
優れた嗅覚を持つ「アフリカオニネズミ」は、なんと地雷の除去に役立つすごいネズミ!

鼻のいいアフリカオニネズミに火薬の匂いを覚えさせる訓練を9か月ほど行うと、火薬の匂いを嗅ぎ分け、地雷が埋まっている場所の土を掘って教えてくれるようになります。

アフリカオニネズミは大きなものでも体長40cm・体重1kgほどなので、地雷の上に乗っても作動しないという点も大きなポイント。
人だけで行うと約4日もかかる地雷の除去作業ですが、アフリカオニネズミの助けを借りればわずか30分ほどで完了!現在のところ、除去作業中にアフリカオニネズミが死んでしまったケースもありません。

優れた嗅覚を持つ「アフリカオニネズミ」優れた嗅覚を持つ「アフリカオニネズミ」

毎年200~300人が地雷の犠牲になっているカンボジアには、現在も200万個もの地雷が埋まっています。カンボジアをはじめとする世界7か国で地雷の除去を手伝うアフリカオニネズミは、人々の安全な暮らしのために大切な役目を果たしているのですね。

生来持っている機能や特徴を生かして、人の生活に貢献する生き物たち。それぞれ意外な分野で役に立ってくれていることに驚きました!「生物模倣」の研究が進むにつれ、人間の暮らしとさまざまな生き物たちとの関わりは今後も深まっていくかもしれませんね。

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▪️次回(6/1)の放送はハワイ島!

 

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