TBSで現在放送中の日曜劇場『下剋上球児』。高校野球をとおして、さまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメントだ。鈴木亮平、黒木華、小日向文世、井川遥、生瀬勝久、小泉孝太郎、松平健ら豪華俳優陣が毎週熱いドラマを繰り広げている。
今回は野球部随一の韋駄天・久我原篤史役の橘優輝に、現場エピソードなどを聞いた。
細かい野球のルールはみんなに教えてもらっています

――オーディションでのエピソードを聞かせてください。
僕は野球経験がないので、実技審査では、一度も手応えを感じませんでした(苦笑)。毎回、祈る気持ちでいました。50m走の審査は元陸上部ということで気合いを入れて走りました。
陸上競技場と、野球のグラウンドでは走り心地が全く違うんです。第2話で僕が走るシーンを撮影した時は、まだグラウンドに慣れていなかったので、今だったらもっとカッコよく走れると思います(笑)。
野球のゲームをやっていたり、WBCを観たりしていたので、最低限のルールは知っていました。とはいえ、守備のときどう動けばいいのか、どのポジションの人間がどこへカバーに行けばいいのかといった細かい動きは経験者の方に教えてもらっています。

――撮影現場で意識していることはどんなところですか?
いつも万全な状態でプレーできるように、身体をケアして、ケガだけは絶対にしないように心掛けています。
久我原という人物は、周りが暗くても自分は明るい人物なのですが、僕は真逆で周りが暗いと流されてしまうタイプなので、現場に入る時は、意識して明るくするようにしています。
みんなのアドリブが、セリフかというぐらい自然で、“チームが調子に乗っている”というシーンの撮影で、僕のセリフはなかったのですが、周りのアドリブに流されて、気づいたら踊っていました(笑)。とはいえ、アドリブすべてに反応しているわけではありません。僕らは野球部で3年間過ごした仲だから、時には反応しないというのもあるんだろうなと思って。そう考えられるほど、メンバーのおかげで気負わず演じられています。

――撮影の合間など、球児役の皆さんとは、どう過ごしていますか?
部員みんなと仲がいいのですが、特に同学年の6人とは撮影の合間にいろいろと話しています。とても刺激になる仲間たちで、まだまだ上を目指さないといけないと思わせてくれます。
今回、演技を通して野球を始めましたが、今はキャッチボールするだけでも楽しいです。同じ外野手で、楡伸次郎役の生田俊平くんとは、カメラが回っていない時、外野でずっとキャッチボールをしています。

――鈴木亮平さんや黒木華さんから刺激を受けたことは何ですか?
亮平さんは、撮影前にご自分のセリフを1人で練習されているところをよく見かけます。本当に僕ら部員を目の前にしているかのようで、サインの出し方も徹底的に練習されています。作品をより良くしようとしていらっしゃるのを強く感じます。また、僕たちの気持ちが乗るようにわかりやすくセリフを付け足してくださるので、とてもありがたいです。
華さんは、とても穏やかで自然な方。その自然な状態のまま、頼りがいのある山住先生を演じられている姿を間近で見ていると、華さんの演技力の高さを感じます。吸収したいと思っていますが、まだまだわからないことばかりです。

――放送が始まってからの反響はいかがでしたか?
母は自分の出る作品を全部観てくれていて、感想を聞いたら、「すごい自然な演技で良かったよ」と言ってくれたのが嬉しかったです。

――後半に向けて見どころを教えてください。
久我原は変わらず明るい人物なので、登場した時は、「明るい人がきた」ぐらいに見てもらえると面白いと思います。アドリブもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
長髪をなびかせて快足を飛ばし、ベースを蹴る久我原の姿は、まさにダイナミック。一風変わった性格の役どころも注目したい。
■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『下剋上球児』
[放送日時]
毎週日曜よる9:00~9:54