板垣李光人が告白!?「正直、包丁を持つことすら怖かった」

公開: 更新: TBS Topics


TBSでは金曜ドラマ『フェルマーの料理』を放送中。天才数学少年・北田 岳(高橋文哉)が、謎に包まれた料理界のカリスマ・朝倉 海(志尊 淳)とともに、超一流レストラン「K」で、世界中から集まった料理のプロフェッショナルたちと切磋琢磨し、数学的思考で料理という難題に立ち向かう。若きプロフェッショナルたちが本気で挑む青春ストーリーだ。

今回は、レストラン「K」のシェフの1人、乾 孫六を演じる板垣李光人に、撮影現場のエピソードなどを聞いた。

隠れ注目ポイントは靴下の柄!?

『フェルマーの料理』より高橋文哉と板垣李光人『フェルマーの料理』より高橋文哉と板垣李光人

――板垣さんが演じる乾 孫六について、改めて教えてください。

孫六はとにかくプライドが高いキャラクター。同世代で才能のある岳のことをバチバチにライバル視しています。とくにドラマの序盤、自分より後輩の岳に対してキツく当たるので、演じながら「イヤな奴だな」と思っていました(苦笑)。

海がオーナーシェフを務めるレストラン「K」では、先輩たちの手伝いや、料理の下準備を担当している下の立場ですが、じつは京都にある料亭の息子。高い志を持って「K」に入っただけあって、和食とフレンチを融合させたメニューの開発など、新しい料理を生み出そうという野心と探求心を持っています。それこそ料理に厳しい海さんの元で、必死の思いでしがみついてきたと想像しています。性格がキツい孫六ですが、本当はいい子なんです。嫌いにならないでくださいね(笑)。

『フェルマーの料理』より板垣李光人『フェルマーの料理』より板垣李光人

――孫六の料理に対する必死さは、第3話で丁寧に描かれていましたね。

必死にすごしている中で出会った岳という存在は、孫六にとって衝撃的だったと思います。

岳は、いくら努力しても抗うことのできないほどの天才。彼に対しての悔しさや嫉妬ももちろんあるけれど、何より焦燥感があった。でも岳がつくった『甘鯛のポワレ』を食べて、孫六を支えていた“堤防”は決壊した。

岳に自分の思いを洗いざらいぶつけられたことで、孫六はいい方向に成長していくんじゃないかなと思っています。岳と孫六のやりとりは、青春のぶつかり合いという気がしています。

『フェルマーの料理』より板垣李光人『フェルマーの料理』より板垣李光人

――さて、そんな孫六の、ビジュアル的なポイントを教えてください。

襟足がツンツンしている原作の孫六の髪型を踏襲しています。第3話では私服も披露。京都の料亭の息子らしく、さらっと品のよさそうな、おしゃれな私服を着ていました。ただ僕としては、あんなに岳に強く当たる性格なのにこんなに可愛い服を着るんだ、ギャップがあっておもしろいなと思いました。

レストランでは黒のコック服ですが、ポイントは靴下。水玉模様で可愛いんです(笑)。じつは、岳は数字モチーフなど、登場人物によって衣装の靴下は違うんです。それが見えるシーンはなかなかないと思いますが、ぜひ注目していただければと思います。

『フェルマーの料理』より小芝風花と板垣李光人『フェルマーの料理』より小芝風花と板垣李光人

――撮影現場の様子はいかがですか?

皆さん、楽しい方たちで、現場ではずっと笑っています。とくに文哉くんとは年齢も近いので、仕事のことだけではなく、いろいろな話をしています。

ただ調理シーンの撮影は、食材を切ったり火を使ったりするので、芝居だけではなく安全面にも神経を使っています。

以前、布袋(細田善彦)さんが、お肉に何度もバターをかける調理シーンを撮影したときは、いい匂いがスタジオに充満。…本当にお腹が空きました(笑)。実際、劇中に出てくる料理はどれもおいしいですよ。第2話で孫六がまかないでつくったカレーや岳の肉じゃがは本当においしかったです。

『フェルマーの料理』より板垣李光人『フェルマーの料理』より板垣李光人

――板垣さんはご自身で料理をされますか?

じつはこの作品の料理研修で、包丁の持ち方から食材の押さえ方まで教えていただいたくらい、ほぼ未経験でした。最初は正直、包丁を持つことすら怖かったですね。実際の料理人が、日々食材を切っている“こなれ感”をお芝居で出せるように、自宅での自主練を頑張りました。

玉ねぎやじゃがいもをひたすら切っていたのですが、練習した分、カットした玉ねぎとじゃがいもが大量にあって(笑)。料理監修の先生たちがつくってくれた『じゃがいものガレット』がとてもおいしかったので、僕も自宅で挑戦。千切りにしたじゃがいもを焼いて食べています。

『フェルマーの料理』より。左から志尊 淳、板垣李光人、高橋文哉『フェルマーの料理』より。左から志尊 淳、板垣李光人、高橋文哉

――今後の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

「K」で働いていく中で、孫六自身、多くの気づきを得て成長していくと思います。料理の技術だけでなく、心の成長もあるといいなと僕自身も楽しみにしています。

孫六以外の登場人物も個性豊か。岳と孫六の関係性はもちろん、海をはじめとする「K」のスタッフたちとのやりとりを楽しみにしていただけるとうれしいです。

レストラン「K」に勤める一流シェフの1人・乾 孫六。日本料亭からフレンチの世界に飛び込んだ異色のシェフを演じる板垣の成長にもぜひ注目したい。

■番組概要
[タイトル]
金曜ドラマ『フェルマーの料理』
[放送日時]
毎週金曜よる10:00~10:54
[関連記事]
<小芝風花>クールな蘭菜の“怒り”の理由が今後の見どころです!

PICK UP