世界最高峰「ブルゴーニュワイン」、隣同士の畑で価格が3倍違うのはなぜ?

公開: 更新: TBS Topics


ワインの王様、ブルゴーニュ

フランス・ブルゴーニュは、世界最高峰といわれるワインの産地です。稀少性が高く、“ワインの王様”ともたたえられるブルゴーニュワイン。

ブルゴーニュはワインの王様ブルゴーニュはワインの王様

実は、隣り合う畑でも完成したワインの味がまったく異なり、価格は約3倍も違うことがあるといいます。一体どのような理由があるのでしょうか?

畑ごとに味・価格が変わる秘密

ブルゴーニュでは、一つ一つの畑を「クリマ」と呼び、特級・1級など細かくランク分けしています。なかでも、特級のクリマは地盤が岩の層で水はけが良く、良質なブドウが育ちます。

クリマにより地質が異なるクリマにより地質が異なる

対して、“1級は泥が多い、その下のランクは小石が多い”などの特性があるそう。畑ごとに違う質の土壌から水を吸うので、ワインに異なる風味がつき、価格が変わるといいます。

さらに味の違いを際立たせるため、ブルゴーニュではブドウの種類をほぼ2種に絞っています。赤ワイン用はピノ・ノワール、白ワイン用はシャルドネです。

白はシャルドネ、赤はピノ・ノワール白はシャルドネ、赤はピノ・ノワール

原則的に特級と一級ワインは、一つのクリマから採れるブドウだけで生産。クリマの名が、そのままワインの名になっています。

クリマの名前がワイン名になるクリマの名前がワイン名になる

このように畑を細分化し、たった2種類のブドウを育てる産地は、ブルゴーニュだけといいます。

特異なワイン造りが生んだブドウ畑の景観が認められ、「ブルゴーニュのブドウ畑の景観」は2015年、世界遺産に登録されました。

「ブルゴーニュのブドウ畑の景観」「ブルゴーニュのブドウ畑の景観」

1000年以上の歳月をかけ、作り上げられてきたブルゴーニュワインは、世界中の人々に愛されています。

TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。

世界遺産

日曜よる6:00~

 

PICK UP