TBSで現在放送中の日曜劇場『下剋上球児』。高校野球をとおして、さまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメントだ。鈴木亮平、黒木華、小日向文世、井川遥、生瀬勝久、小泉孝太郎、松平健ら豪華俳優陣が出演する。
SNS上では鈴木亮平演じる南雲脩司について「教員免許持ってないのが受け入れられない」といったコメントが相次ぐ中、実は校長は南雲の秘密を知っていて採用したのでは？との考察も…。さっそく “渦中の人”、越山高校の若き校長・丹羽慎吾を演じる小泉孝太郎にドラマの魅力や現場エピソードを聞いた。
球児たちを見守る大人たちの多さを改めて実感
日曜劇場『下剋上球児』小泉孝太郎インタビュー――ご出演するにあたりどんな印象を持ちましたか？
青春時代にしかないエネルギーの詰まった作品にぜひ携わりたい、学園ものに出演したいと願っていたので、お話をいただいた時はとても嬉しかったです。ただ今回、校長先生役とのことだったので正直当初は悩みました。校長という立場は少し年齢が上のイメージがあったので僕でいいのかな、と。でも、民間から委託された校長先生というのが実際に増えているということを知り、精一杯務めさせていただきたいと思いました。鈴木亮平くんともいつか現場でお会いしたいなと思っていたので、二重の喜びでしたね。
日曜劇場『下剋上球児』小泉孝太郎インタビュー――丹羽慎吾を演じるうえで、意識している部分はありますか？
校長先生ならではの苦しみといいますか、背負わなくてはならないものがあり、思っていたよりも、苦しい場面があるんだと、演じていて感じました。ただ純粋に「甲子園を目指そう」としている高校球児たちとは別軸で、大人の立場でも考えなくてはならない問題が起こる。丹羽は、それでも生徒のため、地域のために考え、判断しなければなりません。校長先生になってみないと、わからない苦しさというものを感じながら演じています。そうした苦しみが最終話へ向けて、いい形になっていけばいいですね。
日曜劇場『下剋上球児』小泉孝太郎インタビュー――鈴木亮平さんの印象はいかがですか？
10年ぐらい前に、とあるスタジオの食堂で亮平くんとお会いして以来です。しっかり芝居をするのは今回が初めてですので、とても楽しみにしていました。彼は素晴らしい人ですね。お芝居の器用さはもちろんですが、人柄も含め、いろいろな方から好かれている理由がよくわかりました。撮影現場で話していても、いつも楽しくて（笑）。役柄のことからプライベートまで、時間が足りないぐらい話しています。
日曜劇場『下剋上球児』小泉孝太郎インタビュー――球児役の俳優たちについて感じるところはありますか？
みんな本当に清々しくて素晴らしいですね。役者としてもそうですが、やっぱりオーディションを勝ち抜いてきてますから、熱量が違います。野球のシーンも拝見しましたが、どこかの県予選を見ているようで、彼らの意気込みをとても感じました。この作品で、“完全燃焼してやるぞ”という高校球児のエネルギーが各シーンに詰まっています。
僕も高校球児だったので、とても懐かしい気持ちになりました。どうしても高校時代の自分と重ね合わせますね。球場でユニフォーム姿の学生たちを見て、そこに吹奏楽部の演奏もあり、あの頃にタイムスリップしたようです。やはり若い人たちが純粋な気持ちで目標へ向かっていくドラマというのはいいですね。この作品に僕自身、ものすごく浄化されています。
日曜劇場『下剋上球児』小泉孝太郎インタビュー――このドラマの魅力をお聞かせください。
ただ純粋に「甲子園を目指そう」という話にとどまらず、高校に携わる地域の人たちの人間ドラマがそれぞれにあると思います。老若男女、いろいろな人どうしが繋がって、みんなが純粋な思いを持って、高校球児たちを応援しています。
僕自身、10代の時には無邪気に野球に熱中していただけでわかっていませんでしたが、こんなにもたくさんの大人たちが、僕らが野球に打ち込むことを応援してくれていたことに改めて気付かされました。
『下剋上球児』は青春ものであり、心温まるヒューマンドラマでもあります。校長の立場として、丹羽は南雲と深いやり取りもあるので、僕の中では大人の人間ドラマという印象が強いですが、純粋な若者たちのキラキラした青春もぜひ楽しんでいただければと思います。
南雲をとても評価するも、教員免許を所持していないという問題で、その立場から、本音とは異なる判断をしなければならない校長。果たして、小泉演じる丹波が下す、大人の決断とは！？
■番組概要
［タイトル］
日曜劇場『下剋上球児』
［放送日時］
毎週日曜よる9:00～9:54
