今も、みんなの心の中に生きている
2023年、18年ぶりのリーグ優勝を果たしたプロ野球チーム「阪神タイガース」。怒涛の快進撃を果たしたナインですが、実は心の中には、“ある人”の姿があったといいます。
その人とは、横田慎太郎さん。かつては阪神タイガースにいた選手でしたが、病気との闘いの末、2023年7月に亡くなりました。

走・攻・守3拍子を兼ね揃えており、全力 かつ がむしゃらなプレースタイルが魅力だった横田さん。
チームメイトだった梅野隆太郎 選手は「チームのみんなが横田のこと大好きだし、横田もチームのみんなのことを大好きだと思う」と話しており、ファンを含め、多くの人から愛される存在でした。

横田さんは2017年に病気が発覚してから、手術をし、壮絶なリハビリを経て阪神タイガースに復帰。育成選手として野球を続けたものの、体の調子が戻らず、2019年に引退をしました。
その後、病気が再発してしまい、闘病生活に。亡くなるまでの間、横田さんは「阪神の優勝が見たい」と話していたそうです。それからの2023年8月以降、阪神タイガースは35試合で28勝という、めざましい成績を残しました(※2023年10月放送時)。

これについて、岩貞祐太 投手は「(横田さんの)元気な姿を一番長く見ていて知っているので、届けるっていうより、一緒に戦うっていう気持ちでずっとやっていた」とコメント。
同期だった岩崎優 投手は「ヨコ(横田さんの愛称)の分も背負って戦っていくと決めたので、そういう思いでマウンドへ上がった」「みんなで口に出していたわけではないけど、何か突き動かされるものがあったんじゃないか」と語ります。

生前の引退試合では、一軍の仲間たちやファンも見守る中、“絶対に諦めない心”で奇跡的なプレーを見せてくれた横田さん。その姿は今も、チームメイトやファンの心の中に生き続けています。
2023年、38年ぶりとなる日本一に挑む阪神タイガース。盟友への思いを胸に戦うナインに注目です。

TBSで毎週土曜日に放送されている『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。
バース・デイ
土曜ごご5:00~