「はちみつヨーグルト」を初めて商品化したスーパー「ライフ」の、儲かり戦略がスゴイ

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実はスゴイ!ライフのPB商品たち

スーパーの「ライフ」のプライベートブランド(PB)は、年間約700億円強の売上げを叩き出すなど、お客さんから大好評です(※2023年9月放送時)

その中でも爆発的に売れているというのが「はちみつヨーグルト」。今ではよく見かける商品ですが、実は商品としてはライフが初めて作ったそうです。

「はちみつヨーグルト」は、商品としてはライフが初めて作った「はちみつヨーグルト」は、商品としてはライフが初めて作った

毎年100万個以上も売れているというこちらの商品、開発者いわく「ヨーグルトと一緒に食べる商品で何があるか調べたところ、はちみつが上位にランクインしていたので開発した」とのこと。

また、ライフの社長が「食べた瞬間『美味しい!これは絶対売れる』と思った」というのが、プライベートブランドの「サラダチキン」です。

ライフの社長も唸った「サラダチキン」ライフの社長も唸った「サラダチキン」

鶏肉と食塩だけで作られているという一品で、柔らかくて美味な味わいが特徴です。

こうした商品をそろえるライフですが、実のところ、複数のプライベートブランドを展開しています。

ライフは、複数のプライベートブランドを展開ライフは、複数のプライベートブランドを展開

それぞれに特色があり、そこから自分に合った商品を選べるのも、お客さんから人気を集める理由の一つです。

地域のお客さんに合ったお店づくりと戦略

そんなライフですが、その地域性に合った売り場づくりを進めているといいます。

それを実現するために役立っているのが、お客さんのデータ。ライフでは、およそ500万人いるライフ会員の買い物の仕方をレジから記録し、属性を9種類に分類しています。

ライフは、お客さんの属性を9種類に分類ライフは、お客さんの属性を9種類に分類

たとえば、“すぐ食べられるものを買いたいお客さん”なら「即食」という属性に分類されます。どういったお客さんが多いのか店舗ごとに割合を出し、店長がお店づくりの作戦を立てているそうです。

“すぐ食べられるものを買いたいお客さん”なら「即食」“すぐ食べられるものを買いたいお客さん”なら「即食」

そのデータをもとに、鮮魚売り場に生け簀を作ったお店もあるというから驚きです。

このような試みができるのは、ライフが持つ『店長がそれぞれのお店をガンガン仕切る』といった方針から。これは、一般的なチェーン店に多い『本部が全部決めて、各店舗はそれに従って動く』のようなスタンスとは異なるものです。

データをもとに、店長がお店づくりの作戦を立てているデータをもとに、店長がお店づくりの作戦を立てている

プライベートブランドやお店づくりの強みから、小さなお店でも年間で10億円以上、大型店だと年間で60億円以上の売上げがあるというライフ。今後もまだまだ、勢いよく伸びていきそうな気がしますね。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

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