TBSの宇内梨沙アナウンサーが、9月に開催された「東京ゲームショウ2023」(以下、東京ゲームショウ)のオフィシャルサポーターを務めました。アナウンサーが同イベントのオフィシャルサポーターを務めるのは、今回が初めてです。国内外のゲームファンが集い、4日間で延べ24万人以上が参加しました。
そんな大規模イベントの仕事を終えた宇内さんに、今の心境やこれまでのキャリア、今後の展望などを語っていただきました。
東京ゲームショウは憧れの場所!夢のような4日間を過ごす

ー先日開催された東京ゲームショウ2023のオフィシャルサポーターのお仕事はいかがでしたか?
宇内 大好きなゲームの世界にどっぷりと浸からせていただいて、とても楽しく過ごせました。ただ、憧れの舞台なのですごく緊張しましたね。ずっと東京ゲームショウのお仕事をしてみたかったんですよ。
ーオファーがきたときの心境は?
宇内 本当に驚きました。東京ゲームショウオフィシャルサポーターは、ゲーム通で有名な芸能界の方たちが担当してこられていましたし、私は毎年参加しているので、そのポジションがどれほど特別なものかわかっていました。それを自分が任されるなんて…本当に青天の霹靂ですよね。
そもそも私はTBSの社員です。東京ゲームショウは様々な企業・団体が一同に会するイベントなので、一企業に所属する人間にお声がかかるなんて思いもしませんでした。これまでしてきたことが、社内外にちゃんと届いていたんだと実感できて嬉しかったです。発信することは大切だなと思いました。
ーオフィシャルサポーターとしての仕事内容は?
宇内 まずは、東京ゲームショウの公式番組の出演です。事前番組やオープニング、エンディング番組に出演しました。また、会場で配布される冊子の表紙を担当し、インタビューを受けました。冊子は日本語版と英語版の2種類用意されており、計20万部ありましたが、最終日にはほとんどなくなっていました。英語版が先になくなっていたようなので、海外のゲーマーの方にも届いていたら嬉しいです。

それと、会場内のさまざまなブースを回らせていただき、新作ゲームを試遊させていただきました。一般公開日だと、朝イチに行かなくては注目タイトルの整理券は配布が終了してしまうんです。そんな中、オフィシャルサポーターとして10個以上のゲームを試遊させていただき、本当に楽しくて夢のようでした。
ー東京ゲームショウを終えて、今どんな心境ですか?
宇内 寂しいですね。高校の体育祭が終わった後のような感覚です。ただ、東京ゲームショウは来年もありますし、新作ゲームの発売も発表されたので、それを楽しみに過ごしたいと思います。
時代の変化に後押しされ、念願のYouTubeチャンネルを開設

ー宇内さんが運営しているYouTubeチャンネル「うなポンGAMES」は、どんな経緯で始めたのでしょうか?
宇内 実は、入社当初からYouTubeでゲーム実況をしたいと思っていたんです。でも、当時はまだアナウンサーがInstagramを始めたばかりの頃で、あまり積極的にSNSや他メディアで発信していなかったし、YouTubeを始めたことによってテレビを見なくなる人を増やすわけにはいかないので、話が通ることはありませんでした。
ところが、コロナ禍で芸能人の方々が続々とYouTube配信を始めるようになり、その勢いもあって、私が兼務している新規IP開発部 eスポーツ研究所でYouTubeチャンネルを始めようということになりました。これは、先輩や同期、後輩の皆さんが上層部に掛け合ってくれたおかげでもあります。ネット文化を後押ししてくれたのは、コロナが唯一残した恩恵だと感じましたね。
ー動画の内容はご自身で企画しているのですか?
宇内 そうです。といっても、プレイするタイトルを決めてクリアまで進めるというシンプルなスタイルなので企画要素はそこまで求められません。その分、プレイヤーがおもしろいかどうかにかかってきます。
家で一人でゲームをしているときって、普通は黙ってやりますよね。でも、ゲーム実況でそれだとつまらないから、何かリアクションしなければならない。台本もないですし、ニュース読みやプレゼンとは違って、人柄が全部出てしまう。誰かの真似をしようとしてどうにかなるものではありません。それに、見ていて気持ち良くないと見られません。かといって常にご機嫌で楽しそうに過ごすのはなかなか難しい…だから、ナチュラルにそれができて、視聴者を楽しませるゲーム実況者の方たちは本当にすごいと思います。
ーどれくらいのペースで収録していますか?
宇内 今は月3回ずつ収録と生配信をしています。生配信では、見せ場を作れるようにしたいので、難易度の高いアクションゲームを選んでいます。すでにそのゲームをクリアしている人たちがアドバイスをくれたりと、コミュニケーションをとりながらやっているのですごく楽しいですね。
ーTBSはTBS GAMESを立ち上げ、ゲームの方向に舵を切ろうとしています。今のTBSのムードについてどう思いますか?
宇内 入社当初は全く考えられなかったですね。私はテレビ局だと思って入社しているので、まさかゲーム開発にまで触手を伸ばすなんて思いもしませんでした。
私自身、ゲーム開発に関わったことはありませんが、たくさんのゲームをプレイしてきた経験があるので、どんなゲームがおもしろいのか、自分なりの感覚はあります。もしベータ版などをテストプレイさせてもらえるなら、一人のゲーマーとして意見をお伝えしたり、私にできることがあれば力になりたいです。テレビ局として作るにふさわしい、みんなが楽しめるゲームができたらいいなと思います。

■詳細:
TBS INNOVATION LAND 記事にて