TBSで放送中の広瀬アリス主演の火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』（毎週火曜よる10時～）。本作は、学歴もお金もない社会人の主人公・白玉佐弥子（広瀬）が、謎の大学生・小笠原拓（道枝駿佑／なにわ男子）のひと言をきっかけに学び直しを決意。30歳にして大学生となり、令和の大学生たちに揉まれながら恋に、勉強に、夢に奮闘するセカンド・アオハル・ラブコメディ。
怒涛の第1話が終わったところで、主人公・佐弥子を演じる広瀬アリスに、撮影の舞台裏と『マイハル』メンバーの意外な一面を教えてもらった。

広瀬がかわいいと言い切る道枝の口癖とは？

――撮影開始から1か月が過ぎました。小笠原拓を演じる道枝さんの印象は変化しましたか？

あまり大きく変わっていないかもしれないです。ず～っとかわいくてピュア。話していると、だんだん「あのねぇ、あのねぇ」っていう口癖が出てきて。ご本人に話したら無意識とのことで、そこも含めてかわいいなあと（笑）。

――第1話の撮影で印象に残っているシーンを教えてください。

拓とじゃんけんするシーンはやっぱり素敵でしたね。「今からでも遅くないんじゃない？ なればいいじゃん、大学生」と核心を突いたことを言ってくれる年下の男の子と出会って、怖気づく30代女子っていう（笑）。たぶん、それは佐弥子にとっては人生で初めて言われたことであり、あそこから彼女の“マイ・セカンド・アオハル”が始まるので。

もう1つ、初めてサグラダファミリ家を訪れた日に、「私をこの家に！ 住まわせてください！」って、まくし立ててお願いするシーンも大変だったので強く印象に残っています。台本を初めて読んだときに「一気にまくし立てる」って書いてあって。「うわっ、長いの来た！」と思って、毎日必死に練習しました。最初に覚えたセリフかもしれません。

――佐弥子の実家がある静岡県富士市での撮影も大変だったようですね…。

猛暑の日に、1日かけて学生時代の佐弥子のシーンを撮影しました。朝からずっと自転車に乗ってて。ロケ先の富士市は、私の地元とはちょっと離れているのでとても新鮮でした。でも、子どもの頃から親しんでいた食べ物をたくさん見かけて、なつかしい気持ちになりました。ちなみに学生時代の佐弥子のシーンは、春夏秋冬まとめての撮影だったので、夏なのにウイッグを被って冬服を着たりと、かなりハードでした。今となってはいい思い出です。

――茶畑の中を自転車で通学するシーンですね。

静岡ならではの景色ですよね。ドローンで撮影した映像を見てすごく綺麗だなって。茶畑の中を自転車で爆走できたのは、贅沢で気持ちよかったです！

サグラダファミリ家の仲間たちの意外な食べっぷりに仰天！？

――お気に入りのシーンや撮影セットなどはありますか？

みんなでご飯を食べるシーンは本当に楽しいですね。『マイハル』って食事のシーンが多くて。少しは遠慮しないと…って思っていたら、全員本気で食べてるので（笑）。みんなでワイワイ楽しみながら、現場でお昼ごはんも夜ごはんも済ませている感じになっています。

第1話で佐弥子がサグラダファミリ家に引っ越してきて、バーベキューで歓迎してもらうシーンがありましたが、あの撮影もすごかったです。夕方の休憩時間の後、みんなで一気に食べ始めて。私は28歳という年齢のせいか、お肉もそんなに食べられず、すぐお腹がいっぱいになってしまい…。ちょっと仮眠でも取ろうかなと思って、ふとバーベキューのセットを見たら、全員まだ夢中になって食べていたんです！ その姿を見て「若いな～！」って驚きました。

――ところで『マイハル』独自の”文化”が生まれたようですが？

サグラダファミリ家のメンバー同士、挨拶がわりにハイタッチをするんです。この文化のおかげで、メンバーの距離が近づいたんですけど、ちょっと悩ましい問題もありまして。2人きりのときもやるべきかどうか（笑）。あと、失敗談も。連日朝から晩まで撮影していたある日、明日の撮影に備えて早く帰らなきゃという一心で、現場を飛び出してしまって、メンバーとハイタッチせずに帰ってしまったことがありました（笑）。本当に申し訳ない！

ちょうど居合わせた道枝にこの件について聞いてみた。「気にしなくても大丈夫です！ 僕も、朝のメイク中に、わざわざハイタッチしに行った方がいいのかなと迷っていて…。だからできるときにしましょう！」。お互い気遣いを忘れず、遠慮もありつつも、距離が縮まっている様子は、まさにドラマそのまま！ 

忙しい撮影の合間に、ざっくばらんにエピソードを披露してくれた広瀬。彼女が演じるヒロイン・佐弥子と同じように青春を満喫すべく、『マイハル』の撮影に奮闘している様子が伝わってきた。第1話のエンディングは佐弥子が思いがけない人物と遭遇して終了！ コメディエンヌとしても定評のある広瀬がどんな表情を見せるのか、ますます目が離せなくなりそうだ。