まるで恐竜!“恐竜時代から続く森”だけに生息する、奇妙な生物たち

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“恐竜時代から続く森”でしか見られない生物たち

恐竜時代から続く“世界最古の森”が、実は今もオーストラリアで現存しています。その森は、「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」。1988年に、世界遺産にも登録されています。

東京の4倍を超える広さを持つこのエリアには、動植物あわせて600種超の固有種が生息しています。たとえば、約1400万年前から姿を変えていないといわれる「ボイドモリドラゴン」もその一つ。

ボイドモリドラゴンボイドモリドラゴン

まるで恐竜を彷彿させるような見た目をしたトカゲです。

ほかにも注目なのが、「コウロコフウチョウ」。この森でしか見られない鳥で、繁殖の時期になるとオスが求愛のダンスを踊ります。

コウロコフウチョウコウロコフウチョウ

翼を大きく・丸く広げてアピールする姿は、まるで応援団や変身ヒーローのよう。派手なポーズを繰り返すことで、メスを惹きつけるそうです。

太古の森が、現代にまで残ったワケ

固有種が多く生息する森が、現代にまで残ったワケは、その成り立ちや環境にあります。

太古の昔、地球には「ゴンドワナ大陸」という巨大な大陸がありましたが、やがて分裂し、それぞれの大陸に分かれました。

太古の昔、地球には「ゴンドワナ大陸」という巨大な大陸があった太古の昔、地球には「ゴンドワナ大陸」という巨大な大陸があった

このとき、原始の生態系を残したまま孤立したのが、オーストラリア大陸だったそうです。その後、オーストラリアでは乾燥化が進んだものの、大陸の東側の海沿いでは、森が保たれました。

それが実現できた理由は、森の背後にそびえるグレートディバイディング山脈にあります。山脈に海風がぶつかって上昇気流となり、雲が生まれ、そこから年間を通して降る大量の雨が、太古と同じ環境を維持し続けたといいます。

クイーンズランドの湿潤熱帯地域クイーンズランドの湿潤熱帯地域

動植物の希少性と多様性から、世界遺産に登録された「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」。恐竜時代からの姿のまま、現代に残る貴重な森です。

TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。

世界遺産

日曜よる6:00~

 

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