川を泳ぐラクダの大群をついに発見
過酷な砂漠地帯で生きるラクダ。しかし、世界にはそのイメージを覆す、幻の“泳ぐラクダ”が実在します。
番組では、そのラクダがいるというインド西部のカッチ地方へ。捜索の結果、日本メディア初取材となる、泳ぐ姿を捉えることに成功しました。

およそ450頭もの群れが入水して、一斉に川を泳いで渡る姿は圧巻です。

「カライラクダ」と呼ばれる彼らの大好物は、海水と淡水の混ざる場所に生息するマングローブです。
そのため、遊牧民と移動生活を続けるカライラクダは、雨季にエサが豊富な汽水域で放牧されています。

その際、近場だけではエサを食べ尽くしてしまうため、より遠くのエサ場に行こうと一斉に川を泳いで渡るそうです。
実は近年、「カライラクダに限らず、全てのヒトコブラクダは本来泳ぐことができる」という驚きの研究結果が発表されました。

調査では、すべてのラクダがアラビア半島沿岸部にいたラクダにルーツを持つことが判明。彼らはマングローブのある海の側で生きていたそうです。
しかし今から約4000年前、人類がラクダを狩って肉を食べ始めたことから砂漠へ追いやられ、やがて家畜化されるようになったといいます。

古くから砂漠移動の手段として人が利用してきたラクダ。貴重な泳ぐ姿を今、見られることに驚きです。
TBSで土曜よる9時から放送中の『世界ふしぎ発見!』では、このほかにも世界のあらゆるふしぎを、クイズとトークで解き明かしています。
世界ふしぎ発見!
土曜よる9:00~