小学生にロングセラーの雑誌といえば、男子なら「コロコロコミック」、女子なら「ちゃお」を思い浮かべる人が多いと思います。番組では編集部に潜入し、その人気のヒミツを聞いてきました。
① ナンバーワン男子狙いの「コロコロコミック」
1977年に創刊し、これまで「ドラえもん」など、小学生男子を虜にするマンガを掲載してきた「コロコロコミック」。現在も、“小学生の5人に1人が読んでいる”といわれる人気雑誌です。
小学3年~5年男子に共通する特徴だという、“ナンバーワンになりたい男子”をターゲットに雑誌を作っているそうです。

そうした点から掲載するマンガには、バトルやスポーツなど、競い合うものが多い傾向にあります。
また、企画を考える時には必ず、その時代における子どもたちの大ブームを作ることを目指しているそうです。そのためコロコロコミックでは、マンガ・(ホビーやゲームなどの)アイテム・イベントの3つを、必ずセットで子どもにぶつけるようにしているとのこと。

たとえば過去に大ブームを起こしたミニ四駆でいうと、マンガで見たミニ四駆を現実でアイテムとして発売し、さらにマンガさながらのイベントを開催して小学生男子に主人公体験をしてもらう…といった試みを実践しています。

これについて同誌の編集長は「編集部だけでコロコロコミックを作ってるわけではなくて、ホビーメーカーさんやゲームメーカーさんと一緒に作っている本だと思っている」とコメント。
メーカーの担当者さんも「(コロコロコミック側からは)『こうやった方が子どもたちにビビっとくる!』と言ってもらえる。(メーカーだけで)普通におもちゃを出すだけでは、ヒットはほぼ無理」と話しています。
② オンリーワン女子狙いの「ちゃお」
「ちゃお」は、恋愛マンガを中心に、小学生女子が気になるおしゃれや芸能記事をまとめた月刊雑誌です。
こちらでは、小学3年~6年の女子に共通する特徴だという、“オンリーワンになりたい女子”をターゲットに雑誌を作っているそうです。

それを実現するため活用しているのが、付属のアンケートはがき。そこから、流行っているモノやイマドキの傾向をリサーチし、マンガの内容や雑誌に活かしているといいます。

そのほか、ちゃおでもイベントの開催をしています。そこで編集部員や漫画家さんたちは、訪れた子どもたちとコミュニケーションを取り、ナマの声をヒアリングしているそうです。

話によればイベントでは時として、編集部員たちは占い師になり、子どもたちから話を聞いているとか。
小学生たちに大人気の「コロコロ」と「ちゃお」。世代を渡って長く親しまれるヒミツには、子どもたちの心をガッチリと掴む試みがありました。
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