鈴木亮平『下剋上球児』絶対に中途半端なものは作れない!

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TBSでは、『下剋上球児』を10月15日より放送する。今回の「日曜劇場」(毎週日曜よる9時~)が目指す舞台は”甲子園”。今夏、「全国高等学校野球選手権記念大会」で慶応義塾高校が107年ぶりに優勝したことで日本中が盛り上がったことは記憶に新しいが、本作はその高校野球をとおしてさまざまな愛のかたちを描く、ドリームヒューマンエンターテインメントだ。鈴木亮平、黒木華、小日向文世、井川遥、生瀬勝久、小泉孝太郎、松平健ら豪華俳優陣が出演。

そこで、主人公の南雲脩司を演じる鈴木亮平にインタビュー! ドラマへの意気込み、役に込めた思いなどを聞いた。

生徒たちが一番輝く状況を作る!

日曜劇場『下剋上球児』鈴木亮平インタビュー①

――今回のオファーを受けたときの感想をお聞かせください。

お話をいただいたときは熱い青春モノかと思いました。しかし、プロデューサーが新井順子さん、演出が塚原あゆ子さん、そして脚本が奥寺佐渡子さんという、とても繊細なドラマをつくるチームなので、どういうテイストの作品になるんだろうと楽しみに思いました。

ちなみに僕の地元は甲子園球場のある西宮。学生時代、球場でアルバイトをしたこともあるほど身近な場所です。そこで球児たちのいろいろなドラマを目の当たりにし、球場の熱を肌で感じていたのでご縁を感じました。

日曜劇場『下剋上球児』鈴木亮平インタビュー①

――ご自身の役どころについてお聞かせいただけますか。

僕が演じるのは、南雲脩司という高校教師です。教師になるという夢を諦めきれず追い、30代にして一念発起して大学へ通い、ようやく教師になれたという経歴の持ち主。高校野球を経験したのに、その後なぜか野球には関わらないようにしていた…そんな秘密を持つキャラクターです。

そして、教育者として、いかに生徒たちを成長させられるか、輝かせられるかを考えているキャラクターなので、僕自身も生徒役の俳優たちと向き合うときに、お互い良い刺激を与え合って、彼らが一番輝く状況を作っていこうと思いました。

僕が野球部の監督を演じるとなると、「行くぞ!」という力強いイメージを持たれるかもしれませんが、南雲は特に優秀な選手だったわけではなく、ごく普通の監督です。ただ、教師としての才能、人を愛する才能というのは持っている人物だと思います。

一方で、南雲にも駄目なところがあり、悩みもあります。それでも、家族の愛情や生徒たちの思いを受け、逆に影響を与えながら、少しずつ成長していく、この作品にはそういった南雲のドラマがあります。 

日曜劇場『下剋上球児』鈴木亮平インタビュー①

――印象に残ったシーンはどこですか?

四日市の霞ヶ浦球場で、数千人のエキストラさんが集まってくださった開会式のシーンは特に印象的ですね。高校生役の方々やブラスバンドの皆さんもたくさん集まってくれて。『栄冠は君に輝く』を聞きながら、球児役のみんなが歩く姿を見て、こんなに贅沢な撮影はないなと思いました。

地元の方々に協力をいただきながら、本物の高校野球の開会式を再現してもらい、「これは絶対に中途半端なものは作れないぞ」と身が引き締まりました。

日曜劇場『下剋上球児』鈴木亮平インタビュー①

――ドラマの見どころを教えてください。

『下剋上球児』というタイトルの通りに、このメンバーでどうやって野球をするのか、本当に甲子園を目指せるのかというところから、メキメキと強くなっていくこの3年間。大人チームも含め、球児たちの成長と、彼らの輝きと、スポーツに限らず、好きなことに一生懸命になる素晴らしさが、観てくださる方々に十分に感じていただけるのではないかなと思います。

生徒役の俳優たちの生き生きとした表情や、悩んでいる表情は特に見どころです。彼らがあまりカメラを意識しすぎないように、彼らから見えないところにカメラを置いたり、遠くから撮影したり、まるでドキュメンタリーのような撮り方をしているので、キラキラした彼らをぜひ見ていただきたいです。若い俳優たちにとって、“日曜劇場”に出演するというのは、これこそ“甲子園”なんです。彼らの思いが、観てくださる皆様にも伝わればと思います。

ただのスポ根ドラマではない『下剋上球児』。日曜劇場という“甲子園”で出演者たちがどう躍動するのか、ぜひ注目したい。

■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『下剋上球児』
[放送日時]
10月15日(日)スタート 毎週日曜よる9:00~9:54
※初回は25分拡大 よる9:00~10:19

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