絶滅危惧種のゾウが、夜に絶叫…。
アフリカ・ガボン共和国にある世界遺産「イヴィンドゥ国立公園」。ここには、熱帯の森にできた湿地“バイ”があり、絶滅危惧種のマルミミゾウたちが集まります。

夜になると、より多くのマルミミゾウがこの場所を訪れます。
そんな中、番組では、ゾウの不気味な絶叫を捉えました。

昼間であれば、ゾウは基本的にあまり鳴くことはないといいます。暗闇の中に響いたその鳴き声は、“メスが自分の存在を他のゾウに知らせるためのもの”だと考えられています。
ちなみにゾウは、子育てをメスだけで行うそう。オスは、単独で行動することが多いとのことです。
ゾウが作った“動物の集まる湿地”
ゾウが集まる湿地“バイ”ですが、実はゾウが数百年~数千年の時をかけて作ったもの。
ゾウたちは、森にある川沿いのミネラル豊富な場所にやって来て、泥ごとミネラルを食べます。さらに彼らが集まって踏み歩くことで木がなくなり、バイの誕生につながったそうです。

バイは、同じ絶滅危惧種のニシゴリラが森にはない水草などを食べにやってきます。
他にも多くの動物が生きていくために必要な場所なのです。
マルミミゾウなど絶滅危惧種が住む熱帯林の価値が認められ、「イヴィンドゥ国立公園」は 2021年 世界遺産に登録されました。

動物の楽園は、いまも森の奥にひっそりと存在しています。
TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。
世界遺産
日曜よる6:00~