2B、HB…鉛筆って、どれくらいの種類があるのか知ってますか?

公開: 更新: TBS Topics


鉛筆の種類、実際いくつあるか知ってます?

鉛筆の種類は、一般的な鉛筆メーカーであれば、17種類ほどの硬度のものを販売しているといいます。

一般的な鉛筆メーカーであれば、17種類ほどの硬度のものを販売一般的な鉛筆メーカーであれば、17種類ほどの硬度のものを販売

それに対して、20年以上前から鉛筆業界で国内シェアNo.1を誇る「三菱鉛筆」においては、22種類もの硬度の鉛筆があるそう(※2023年9月放送時)

「三菱鉛筆」においては、22種類もの硬度の鉛筆がある「三菱鉛筆」においては、22種類もの硬度の鉛筆がある

実は鉛筆業界において、折れやすい7B以上の鉛筆の芯を作るのは、かなりの難題だといいます。

しかし、2008年に三菱鉛筆は、芯の原料となる黒鉛と粘土の配合を調節し、“折れにくい柔らかさの芯”の開発に成功。さらに従来よりも芯を太くしたことで、7B以上の黒い鉛筆を作り上げたそうです。

10Bの鉛筆などは、アーティストがデッサン時などに使用する10Bの鉛筆などは、アーティストがデッサン時などに使用する

ちなみに10Bの鉛筆などは、アーティストがデッサン時などに使用するとか。多彩な表現ができることから、そういった専門職の人々にニーズがあるとのことです。

“濃い”ボールペンも開発

そんな「三菱鉛筆」ですが、鉛筆だけではなく、ユニークなボールペンも開発しています。

そのボールペンとは、「ユニボールワン」。大きな特徴として、インクの色が圧倒的に濃い点があります。

鉛筆だけではなく、ユニークなボールペンも開発鉛筆だけではなく、ユニークなボールペンも開発

開発者の話によれば、従来のボールペンと比べて、色の素になる顔料のサイズが10倍ほど大きいことから、紙の繊維の上に載ったときにより濃く見えるそう。

紙に書いたたときにより濃く見えるヒミツ紙に書いたたときにより濃く見えるヒミツ

また、単純に大きくしただけでは顔料が沈んでボールペンの先端に詰まってしまうため、そうならないようなインクの粘度と顔料の比重も開発しています。

インクの粘度と顔料の比重も開発インクの粘度と顔料の比重も開発

こうした鉛筆やボールペンが好調なこともあって、三菱鉛筆の年間売上げは、なんと689億円ほどあるとか。誰もが一度は使う鉛筆やボールペンに、このような工夫があったとは驚きですね!

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

PICK UP