挫折から…6年ぶりの日本代表復活
今井 月(るな)選手は、2023年のアジア大会(2023年9月23日~10月8日開催)の競泳日本代表。日本代表への復帰はおよそ6年ぶりとなり、活躍に期待がかかるスイマーです。

現在23歳(※2023年9月放送時)の今井選手ですが、その戦績は華々しいもの。
中学1年生で初出場した全日本選手権では、平泳ぎで3位入賞。個人メドレー(※バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形を一人で順に泳ぐ種目)に転向した高校1年生ではリオデジャネイロ五輪(2016年)に出場、“若き天才スイマー”として注目を浴びました。

しかし2017年以降は国際大会から遠ざかり、「どうしたら良くなるのか全然希望が見えなかった」と引退まで考えたこともあるそうです。
そんな今井選手が、復活を果たした裏には大きな決断がありました。
“天才”と呼ばれた「平泳ぎ」に懸ける
転機は、新チームへ移籍後、中学時代に“天才”と呼ばれた種目・平泳ぎに専念したことでした。
今井選手の強みは、天性の膝関節の柔らかさ。膝の可動域が大きいため、水を多くとらえて推進力が増すそうです。

移籍前から「絶対に平泳ぎをやるべき、君の平泳ぎが一番いい」と声をかけてきたという新チームのコーチ。
「神様からもらった脚。平泳ぎの脚に関しては何も言いたくない」とコーチも今井選手の脚を高く評価。その言葉に、今井選手も背中を押されたといいます。

また、持ち味だった“ゆったりと大きく水をかく泳ぎ”から、“速く小さな動きで、水をかく回数を増やすテンポの速い泳ぎ”へと変更。
そのため、器具を引きながら泳ぐ練習や、上半身のトレーニングなど筋力強化を徹底。より多くの推進力を得られるよう努めました。

こうしたトレーニングを経て、今井選手は2023年4月の全日本選手権で自己ベストを更新して優勝を果たしました。

来たるアジア大会では「金メダルを獲りたい」と目標を掲げる今井選手。復活を果たした今井選手の今後に、注目です。
TBSで毎週土曜日に放送されている『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。
バース・デイ
土曜ごご5:00~