「スパリゾートハワイアンズ」に、ハワイじゃなく“大江戸”のお風呂があるのはナゼ?

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試行錯誤の末、“大江戸”のお風呂が誕生?

映画「フラガール」の舞台にもなった、福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」。

実は、バブル期は円高で多くの人が気軽にハワイに行けたことから、売上げ減少のピンチを迎えていたそうです。

「スパリゾートハワイアンズ」「スパリゾートハワイアンズ」

当時試行錯誤をした結果、1997年に作り上げたのが、純和風の江戸のお風呂「江戸情話与市」。

『ハワイだけに固執すると、新しい楽しみを提供するのは難しい』『小さなお子さんから おじいちゃんおばあちゃんまで、3世代が楽しめるリゾート』といった考えから完成した施設だそうです。

純和風の江戸のお風呂「江戸情話与市」純和風の江戸のお風呂「江戸情話与市」

「江戸情話与市」を作ったことで、狙い通りお客さんの層が拡大。それに比例して、売上げが年々右肩上がりに伸びていったといいます。

幅広い世代に“長く”滞在してもらってガッチリ

「スパリゾートハワイアンズ」がガッチリ稼いでいるのには、他にも理由があります。

たとえば同施設の宿泊者が、東京・埼玉・神奈川・千葉から出ている無料の往復バスを利用できる点もその一つ。

こちらは一日一便のみであるため、バスを利用した際、施設の滞在時間は約27時間。

これは通常のホテルの滞在可能時間と比べて10時間ほど多くなりますが、その間、飲食やお土産の購入などの館内売上げの向上を見込むことができます。

バスを利用した際、施設の滞在時間は約27時間ほどバスを利用した際、施設の滞在時間は約27時間ほど

さらに値段も、プール入場料込み・1泊2食つき約13,000円~とリーズナブル(※2023年9月のシーズンの場合)

ちなみに子どもや若者向けには、10階建てビルとほぼ同じ高さを持つスライダー「ビッグアロハ」のほか…

「ビッグアロハ」「ビッグアロハ」

水着で入るヨーロッパ風のお風呂「スプリングタウン」や、グランピング施設「マウナヴィレッジ」などもあります。幅広い世代から人気を集めて、今後もますますがっちりしていきそうな予感がしますね。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

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