TBSでは、毎週金曜よる10時から、目黒蓮主演の金曜ドラマ『トリリオンゲーム』を放送中。“世界一のワガママ男”のハル(目黒蓮)と“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人がゼロから起業し成り上がっていくノンストップ・エンターテインメントだ。
1兆ドル=トリリオンに向かって猛スピードで事業を拡大中の「トリリオンゲーム社」。AIオンラインショップ事業やソーシャルゲーム事業&芸能事務所事業を経て、ハルたちはネットテレビ事業に着手した。
最終回目前となる今回は、ハルの名言をキーワードに“メディア帝国編”をプレイバック。最終回の見どころをお届けする。

Fake it till you make it!
成功するまではハッタリをかませ! ――何者でもない大学生が立ち上げた「トリリオンゲーム社」がここまで成長した根源にあるのは、ハルのハッタリ。息を吐くようにナチュラルに飛び出す嘘の数々に、ハルをよく知るガクやリンリン(福本莉子)は常に驚いていた。

トリリオンゲーム社はこれまで、無理難題を乗り越えて事業が軌道に乗り始めた途端、必ずと言っていいほどドラゴンバンクのえげつないメディア戦略に辛酸を舐めてきた。そこでハルは、ソシャゲ『プチプチアイランド』で稼いだ利益をネットテレビ局の運営にオールイン! 驚きで震えるガクとリンリンをよそに、ネットテレビ「トリリオンTV」を開局した。
報道の未来を憂いていた、元花形プロデューサーの功刀数良(津田健次郎)や元人気局アナウンサーの白虎あかり(百田夏菜子)を仲間に引き入れ、報道に特化した情報番組をスタートさせた。ガクがつくったAI画像解析ソフトで一般人から寄せられる情報を精査し、さらに超有名情報系YouTuberまで巻き込んで情報を集めまくるハル。地上波では放送できない内容はもちろん、スポンサーが隠蔽しようとしていた製品欠陥のニュースまでも独占スクープとして報道。トリリオンTVは幅広く認知されていく。

「俺らのワガママは世界一!」
ハルの口癖はいつからかガクにも移る。意思を突き通したい場面で2人はたびたびこの言葉を口にしてきた。自身を奮い立たせ、トリリオンゲーム社を成長させてきたのだ。それは、人気アニメスタジオ「ポポラ」の新作独占配信権を獲得したときも見られた。

ようやく軌道に乗ったトリリオンTV事業の前に立ちはだかったのは桐姫(今田美桜)。ドラゴンバンク傘下のネットテレビ局「D-REX」をテレビメーカーと業務提携させ、採算度外視の戦略でトリリオンTVの締め出しを図ったのだ。そんな中、ハルが一発逆転を賭けて目をつけたのが海外の映画祭のアニメ部門で何度も最優秀賞を受賞している世界のスタジオポポラ。配信を一切やらないポポラの新作で独占配信を狙うハル。とてつもないワガママだと言われている監督の宇佐美マリ(麻生祐未)だったが、ハルはその上をいくワガママ振りを炸裂させながら配信権獲得に乗り出す。

宇佐美との直接交渉で、宇佐美の片腕と称されるプロデューサー・安住久子(中島ひろ子)がかつて企画した作品を、半年後に完成させて欲しいと頼み込むハル。ハルとガクのような関係性の宇佐美と安住に、ガクも思いの丈をぶつける。ガクの言葉に心が揺れかけた宇佐美に、ハルが世界最大手のアニメスタジオと提携したと、呼吸するかのように嘘で畳み掛け…宇佐美は首を縦に振るのだった。
その後、桐姫にアニメスタジオとの提携話は嘘だと暴露されながらも、画像生成AI技術を駆使し半年後に映画を完成させると公言し、さらに過去作の配信権契約をもぎ取った。トリリオンTVはついに動画配信サービスの頂点に躍り出た。

「俺たちは2人で両輪」
ハッタリのハルと真面目なガク。トリリオンゲーム社の無双は、正反対の2人だからこそ成立してきた。
しかしその無双ぶりについに黒龍(國村隼)が動き出した。ハル、ガク、祁答院(吉川晃司)を呼び出し、トリリオンゲーム社の株を700億円という法外な値段で買収したいと、札束で頬を叩きにきたのだ。さらにハルには、娘・桐姫と結婚するように詰め寄った。だが、ハルと桐姫の結婚話はもちろん、買収自体を断るのだった。
桐姫は「D-REX」を父に取り上げられ、子会社のスーパーマーケットチェーンに異動させられてしまう。そんな矢先、キャッシュレス事業に乗り出したトリリオンゲーム社と、交通系電子マネーとの提携を賭けて、ハルと桐姫は協力体制を築くことに。その甲斐もあり、見事私鉄連合との業務提携を勝ち取った。
しかしこれを黙っていないのが、黒龍。ドラゴンバンクの新たな決済サービス「ドラゴンペイ」と、私鉄連合や旧公共鉄道との業務提携を一足早く発表。私鉄連合はトリリオンゲーム社との提携を白紙撤回したのだ。
これまでコケにされ続けた黒龍の反撃はこれだけではなかった。
トリリオンゲーム社のサーバーに不正アクセスの痕跡が見つかっただけでなく、全ての事業のデータが盗まれたことが発覚。住所や氏名、口座まで、全てのユーザー情報が漏れていたのだ。しかも外部からのハッキング形跡はなく、社内から…。口とハッタリで世渡りをしてきたハルと知識と技術を持つガクが両輪となって築き上げてきたものが、音を立てて崩れ始めた瞬間だった。

「I’ll take you all」
俺はすべてを手に入れる。――まるで子どものようなワガママから始まったハル、そしてガクが掲げてきた野望。多くの人を味方につけながら大きく成長してきた。

だがあまりにも巨大すぎる敵を前に、トリリオンゲーム社は史上最悪の事態に陥ってしまう。迎える黒龍との最終決戦。これまでのハルは仲間を裏切っているように見せかけつつも、「敵を欺くには味方から」よろしく、仲間のワガママもひっくるめて全てを手に入れてきた。だが、ユーザーはもちろんスポンサーの信頼も損なってしまったトリリオンゲーム社に、生き残るための道はあるのか…。
さらに、これまで要所で出てきたガクの未来軸。トリリオンゲーム社が成功するとき、ハルは一体どうなっているのか――。
■番組概要
[タイトル]
金曜ドラマ『トリリオンゲーム』
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[放送日時]
毎週金曜よる10時~10時54分