『クレイジージャーニー』辺境の地でスパイシー辺境飯を食らう写真家・竹沢うるまインタビュー

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今回のグリーンランドの旅、全体を通しての感想は?

はっきり言って大変でした。映像ではなかなかわかりづらいですけど、気温がマイナス25度、30度の中で犬ぞりでずっと移動すると、普通に呼吸するだけでも体力を使うので、自分の体温を維持するためにもエネルギー維持が難しい。帰ってきてから体重が6~7kg減っていました。なので今回の旅は、肉体的に過酷だったなあという印象です。

写真家・竹沢うるま写真家・竹沢うるま

携帯して行った食べ物などはありますか?

チョコレートや甘いものなどハイカロリーなものですね。

今回行った時期で一番捕れる獲物は?

一番捕れるのはホッキョクウサギ。セイウチ、アザラシは氷が張っているので近づいて来ないんですよね。ジャコウウシはかなりの確率で捕れてもよかったはずなんですが、オオカミの数が増えていて捕られてしまっていたようです。

いわゆるジビエになるんですかね…?

ジビエって言い方はちょっと違うかな…(笑)彼ら(イヌイット)にとってはそれが普段の食べ物ですから、ジビエかそうじゃないかを分ける感覚もないと思います。

写真家・竹沢うるま写真家・竹沢うるま

カレーのスパイスはいつ頃から携帯するようになったんですか?

15年前くらいからですね。過酷だったり単調な撮影もあるので、そういう時に現地の食材とスパイスで調理して食べるというのは本当に気分転換になります。

現地の味付けは基本茹でるだけの塩味とのことでしたが、旅に行くと1回は必ずカレーを作るんですか?

カレーを作る獲物が捕れそうな旅の時はスパイスを持っていきますね。忙しすぎて作る時間がないという旅のときは持っていかないこともあります。

日本でいう白米のようなカレーと一緒に食べるものはグリーンランドにありましたか?

ないです。基本彼ら(イヌイット)は肉しか食べないです。一応商店にはお米も売っていますがテントの中でお米を炊くと湯気で結露しちゃうのでお米は炊かないですね。そういう時は、日本から持って行ったフリーズドライのお米を食べます。

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そう聞くと栄養バランスはあまり良くなさそうですね…?

そうですね、なので生肉でビタミンを取ったりしています。レバーも美味しいですよ、新鮮なので生臭くなくて少し甘みも感じます。
もちろんシャーベット状になったものを食べるときもありますけどね。オヒョウとかは彼ら(イヌイット)は溶かさずにスライスしてそのまま食べています。

保存状態はいいということですよね?

一瞬で凍ってますからめちゃくちゃ保存状態はいいです。菌も繁殖しないので腐るということはないです。

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食べ物は寒い地域の方が美味しい?

そうとも限らないですね…。でも寒いところの生き物は脂が乗っているのでそこの旨味はあります。

今までの旅の中で一番美味しかった動物はなんですか?

意外とアルパカが好きでした。ラクダの仲間になります。美味しくて南米にいる時はよく食べていました。ちょっと淡白な牛肉という感じです。それも塩だけの味付けでしたけど、肉本来の味が凝縮されていて体に染みる味だなあと印象に残っています。

番組情報

クレイジージャーニー
毎週月曜よる9時から放送中

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