乃木の本当の目的!?『VIVANT』「アフターVIVANT」で最終回に備える!

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TBSでは毎週日曜よる9時から日曜劇場『VIVANT』を放送中。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司ら豪華俳優陣が集結した、限界突破のアドベンチャードラマだ。

毎週月曜日に、前夜の『VIVANT』を振り返る連載「アフターVIVANT」も今回でラスト。最終回をより一層楽しむためにも第9話を今一度おさらいしよう。

『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話

“テント”による謎の土地購入

ノコル(二宮和也)の会社・ムルーデル社で働くことになった乃木(堺雅人)が、過去の損益計算書をチェックしていると、“テント”が3年ほど前から二束三文の土地を次々と購入していたことが判明したのが第8話。
“テント”がすでに購入しているのはバルカ国土の1/10ほどとなり、その理由は、それらの土地に眠る純度99%のフローライトという鉱物だった。その売買で半永久的な利益を組織にもたらし、それをバルカの孤児たちに分配する。“テント”のテロ活動は、すべて土地購入の資金を集めるためだったのだ。
とはいえ、まだ一部の区画の買収が難航しており、その土地はフローライト運搬の拠点となる大事なエリア。しかし、所有者が渋っており、今年中に購入しなければ値上げをすると足元を見られていた。買い取るには日本円で42億円が必要であり、現状、14億円ほど足りていない。
そしてこのフローライトの情報は、バルカ政府や外国企業には絶対に漏れてはいけない。利権を横取りされてしまうからだ。

『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話

敵か味方か、味方か敵か……ノコルの嫉妬と葛藤

ベキ(役所広司)と共に“テント”の顔として組織を運営してきたノコルは、乃木憂助の突然の出現に困惑し、距離を置いていた。やがて、DNA検査で乃木がベキの実子だと証明され、乃木がベキに赤飯を振る舞った時も、“自分はつくづく日本人だ”と涙を浮かべるベキを、ノコルはただ見ているしかなかった。ノコルとしてはこれまでの自分のポジションを奪われる可能性がある事態、ベキと築いてきた歴史が揺るぎかねない事態だ。さらに、フローライト独占のための資金が足りない時も、乃木の“株の信用取引”というアイデアが莫大な利益をもたらせて“テント”を救った。ノコルの心境は複雑だろう。

『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話『VIVANT』「アフターVIVANT」第9話

明かされる“テント”発足の歴史

テントの歴史はベキこと乃木卓の歴史そのものだ。卓は学生時代に猛勉強をして東大へ入学し、卒業後は警察官となった。IQは130以上、諜報部員としての才能を見出され、卓は公安部外事課の所属となる。明美とは警察に入ってしばらくしてから出会い、すぐに結婚の約束をした。
その後、公安の諜報活動として、主権争いで一触即発だったバルカ共和国へと渡る。危険な任務だったものの、明美も卓を信じて同行。明美は異国の地でも日本語や算数を教えながら、笑顔を絶やさず、卓を支え続けた。卓自身も農作業の経験を活かしてバルカの緑化に貢献し、“ノゴーン・ベキ”が誕生する。そして2人の間に憂助が生まれた。
しかし、憂助が3歳の頃、イスラム武装組織の活動が活発化し、スパイ狩りが始まる。捕まれば家族を殺されてしまうと、卓は公安に救助を求め、指定された場所に向かうも、現れた日本のヘリがあと少しのところで引き返し、置き去りにされてしまう。
取り残された卓と明美は武装組織に捕らわれ、憂助とも引き離される。それから2か月、2人への拷問が行われたが、明美は決して卓の正体を明かすことはなかった。しかし、明美は“こんな目に遭わせた奴に復讐して”と言葉を残し、息を引き取る。怒りと悲しみで泣き叫ぶ卓。バトラカ(林泰文)に助けられたものの、さらなる絶望が卓を襲った。憂助と思われる日本人の奴隷が死んだという事実を知ったのだ。
そんなある時、孤児である赤ん坊のノコルと出会い、子どもが好きだった明美を思う卓。ノコルの父親になろうと心に誓った。
やがて卓は公安で培った腕と知識を活かし、バトラカと共に自分たちの住む村に自衛団を結成。その後、評判を聞いた近隣の村から護衛の依頼が入るようになり、組織は徐々に大きくなっていった。“子どもたちの未来を守るため”それがテントが発足した理由だった。

第9話後半では“テント”が独占したかったフローライトの情報が政府に漏れてしまい、また、乃木が撃ち殺したと思えた別班4人も生きていたことから、情報漏洩を疑われる乃木。ベキに問い詰められ、“別班の潜入任務でここに来た”と告白してしまう。はたして乃木の運命は!?
壮大なスケールと、手に汗握る展開を見せてきた『VIVANT』もいよいよ最終回。1コマも見逃してはならない79分をぜひ体感してほしい。

■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『VIVANT』
[放送日時]
毎週日曜よる9:00~9:54
※最終回は79分SP

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