二宮和也『VIVANT』みんなに「嘘だろ？」とドキドキしてもらいたい

TBSでは毎週日曜よる9時から日曜劇場『VIVANT』を放送中。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司ら豪華俳優陣が集結した、限界突破のアドベンチャードラマだ。

今回は第1話ラストでサプライズ登場し、ベキ（役所広司）の右腕として動く男・ノコルを演じる二宮和也に撮影秘話や共演者の印象などを聞いた。

松坂桃李も「嘘だろ？」と驚いたモンゴルロケ

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー撮影はいかがですか？

本当に楽しく参加させてもらっています。日曜劇場という枠を経験されている役者さんばかりで、自分のホームのように感じていらっしゃるのではないかと感じました。現場が温かく回っていたことがとても印象深いです。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー福澤監督とはどんな話をされましたか？

福澤さんは役者のことをとても信じてくれる方なので、僕としては本当にやりやすいです。突然、福澤さんの中にアイデアがひらめいて、周りが「？」となることがあるのですが、実際に撮影してみると、それがとても良いシーンになるんです。福澤さんは僕にはない角度を常にお持ちで、いつもイメージが湧き出てくる、いつまでもそれが尽きない方ですね。いつお会いしてもその印象は変わりません。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー堺雅人さんと共演された感想を教えてください。

堺さんはとにかく優しい方、という印象です。お芝居に関して、僕はアイデアが突如生まれるタイプなのですが、それを堺さんに提案しに行くと、元からそうであったかのように「いいよ」と言ってくださるんです。かなり突発的な提案もありましたが、断られたことは一度もありません。全部受け止めていただきました。また、福澤さんが「こうしよう」とおっしゃっても、すぐに「わかりました」と反応されていて、そのスピードがとても速いんです。
常にチャレンジをする姿勢を近くで見せてもらい、そうした心構えの大切さを改めて教えていただいた気がします。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー役所広司さんと共演された感想はいかがですか？

テントチームはだいたいグループでいることが多いのですが、役所さんは自然とその場に入ってフランクにお話しされる方です。
一度、僕がセリフで噛んでしまった時に、役所さんから「噛んだね？」と無邪気に突っ込まれまして（笑）。役所さんにそんなことを言われたら、こちらはもう絶対に噛めないわけですよ。ご本人は面白がっておっしゃっているのですが、あれは怖かったですね（笑）。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーーモンゴルロケで印象的だったエピソードはありますか？

モンゴルは、本当に日が長くて驚きました。ナイトシーンが夜10時にようやくスタートできるぐらい明るくて。ただ、眠いんです（笑）。深夜の2時ぐらいには終わるので、撮影自体はそこまで長時間ではないのですが、その時間が特殊すぎて。1時ぐらいに「もう眠気が…」と（松坂）桃李に話したら、「次で終わりますよ」と励ましてくれていたのですが、「次のカットいきます」となったら、さすがに桃李も眠くなったのか、思わず「嘘だろ？」と驚いて。あんなに励ましてくれたのに（笑）。日が暮れない現場はこういうこともあるのだと知れたのは、興味深い体験でしたね。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー放送をリアルタイム視聴しながらご自身SNSでの発信。どのような思いがあったのでしょうか？

僕は1話から5話までは少ししか登場していないので、純粋に楽しんで観ていました。自分なりにいろいろな形で『VIVANT』をサポートできるのではないかと考えた結果、もう1つ違ったベクトルの進め方ができると思い、リアルタイムでSNS発信をしました。
例えば、3話でサーバールームに侵入して情報を盗み出すシーンも、「出てくるの早すぎっ」とか突っ込めるわけです。それを出演している人間が発信するというのが、一番腑に落ちるところで、「それがどこなんだろう」と探りながらやれたのは面白かったですね。そういう楽しみ方は今後、もっと生まれてくるかもしれないです。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー二宮さんから見た『VIVANT』特有の面白さはどんなところですか？

こうした冒険ものは、いくつになっても面白いと思います。それとは別の見方で、視聴者の方々が、『VIVANT』はかなり大規模な作り方をしているぞとわかった時。「あれ、今までのドラマとは桁違いだぞ」と今回、皆さんもドキドキして観ていたのではないでしょうか。モンゴルの壮大なシーンもそうですが、「『VIVANT』チームはまだまだ何かやりかねないぞ」という期待が、良い形でワクワク感にリンクするのではないかと思います。僕自身、この規模のドラマは観たことがないですから。

日曜劇場『VIVANT』二宮和也インタビュー

ーー最終回に向けてどんなふうに楽しんでほしいですか？

ずっと一緒に観てくださっている視聴者の皆さんには、とにかくもうどうなるかなどわからないので、「嘘だろ？」とドキドキしてもらいたいと思います。『VIVANT』が出すめちゃくちゃな感じや、底力を見てもらいたいですね。ぜひ楽しんでください！