出店場所や店づくりも、全てプロに外注
東京・人形町にあるラーメン店「駄目な隣人」は、なんと全てをプロに外注してできたお店だといいます。
まず、出店の際にはプロのマーケターに依頼。日本橋エリアに決まった理由は「有名なラーメン店が多くなかったから」「駅から離れてる有名店より、駅近のお店のほうが儲かる」といったものだとか。

また、マーケティングのデータから『女性の層をどれだけ獲得できるか』がポイントだと知り、女性客を呼び込めるようなお店づくりを進めたそう。
実は、男性客と比べ、女性客は工夫をしないと呼び込むのが難しいといいます。
たとえば、お店の社長いわく「女性客の中には、ラーメン屋さんの大将が汗だくで湯切りをしている姿にいいイメージを持っている人が多くない」とのこと。

そのため「駄目な隣人」では、キッチンを敢えて奥に隠すなど、清潔感やオシャレさを意識したお店づくりを行いました。その結果、普通のお店よりも多くの女性客を集めることに成功しています。
さらにいうとメニュー開発も外注で進めており、フレンチ・イタリアン・和食のシェフに発注したのち、それをまとめたものを一人のシェフに作ってもらったといいます。

完成したのは、フランス料理の技法を使った野菜だしのスープに、生姜をコンフィしたオイルを合わせた、あっさりした味わいの醤油のラーメン。お客さんには非常に好評です。
外注をメインにお店づくりをするのには、お店の社長の経験に関係があります。飲食・IT・イベントなどの会社を転々とした中で、『お客さんが喜んでくれて 稼げるお店』を考えたところ、“全てをプロにやってもらう”という方式に辿りついたといいます。

社長が行うのは「何をどの人にやってもらうか」を考えるだけだそう。ちなみに、「駄目な隣人」という店名も、プロに外注して作ってもらったものだとか。
そんな「駄目な隣人」ですが、8.9坪ながら、月商約650万円。坪月商だと73万円にもなるという、ウルトラモンスター級のお店です。お店の社長は同じようなスタイルで現在8店舗を運営しており、どれもがっちり稼いでいるとのこと(※2023年8月放送時)。今後、似たような方法でお店を始める人が増えていきそうな気もしますね。
TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。
がっちりマンデー!!
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