TBSでは毎週日曜よる9時から日曜劇場『VIVANT』を放送中。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司ら豪華俳優陣が集結した、限界突破のアドベンチャードラマだ。
この「アフターVIVANT」は毎週月曜日に、前夜の『VIVANT』を振り返る連載記事だ。今回は、予想だにしなかった衝撃の結末を迎えた第7話を振り返ろう。

ついに顔を揃えた別班部隊!
自衛隊の超エリート集団“別班”。その一員として、これまで乃木(堺雅人)をはじめ、黒須(松坂桃李)とその司令・櫻井(キムラ緑子)が登場していたが、第7話で新たなメンバーも登場。彼らも乃木が丸菱商事で働くように、それぞれ別の顔を持っていた。医療系システム機器を扱う企業でシステムエンジニアをしている廣瀬瑞稀(珠城りょう)。自動車メーカーのロシア支社で営業職に就いている和田貢(平山祐介)。航空機メーカーでエンジニアをしている熊谷一輝(西山潤)。経産省の官僚である高田明敏(市川笑三郎)。そして黒須は資源開発をする企業でエンジニアとして研究開発に従事していた。全員が任務のために海外を飛び回ることが可能な職業だといえる。
そして、この精鋭部隊が現在、最重要視しているのが、日本を標的と目論む謎のテロ組織“テント”だ。

ノゴーン・ベキ(役所広司)が日本を標的にする理由
乃木の父親である乃木卓が、実は野崎(阿部寛)と同じ警視庁公安部の人間だったことが第6話で判明した。農業使節団としてバルカ共和国へ渡り、砂漠地帯の緑地化事業で功績をあげ、現地で“ノゴーン=緑”“ベキ=魔術師”と呼ばれる英雄となったが、裏では公安としての諜報活動を続けていた。
その後の内乱に巻き込まれて死亡したと警視庁の記録には残されていたものの、現地で卓の遺体は確認されていないことも判明。卓は内乱を生き延びていたのだ。
さらに、卓を内乱から救助する要請が入った記録が残されていなかったことから、警視庁が何らかの理由で卓たち家族を見捨てたと推測された。それが事実であれば、“テント”が日本を最終標的としているのはノゴーン・ベキの怨恨。日本への報復を考えていてもおかしくなかった。

ベキの右腕・ノコル(二宮和也)
テロ組織“テント” の幹部として、ベキが最も信頼を置く人物がノコルだ。ベキの代弁者として、すべての指示を出す冷静沈着な男。第6話冒頭では、裏切り者を追い詰め、容赦ない制裁も加える姿も垣間見られた。
そのノコルの素性も明らかにはなっていない。ベキに忠実であり、流暢な日本語を使い、第1話でベキを“父さん”と呼ぶことからも、息子なのではとも考えられる。いったいどんな関係なのか。

野崎のイチ推し映画はあの超有名作品?
薫(二階堂ふみ)の病院では、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が手術後順調な回復を見せ、ついにリハビリも開始された。野崎も乃木と同様、ジャミーンのお見舞いに病院を訪れ、入院中の彼女が退屈しないようにと、ある映画のDVDを差し入れた。その映画があの『ハリーポッター』だ。しかも全8巻コンプリート。ドラムに“お前がモンゴル語に訳してあげろ”と言う野崎は、そのキャラクターに似合わず、大のハリポタファンだったのだ。

野崎にドラム以外のエージェントが!?
乃木が再びバルカ共和国へ向かおうと飛行機に乗り込むと、なんと隣の席に野崎とドラムが。その道中、乃木は野崎にかつて、別のエージェントが付いていたことを聞かされる。その人物の名はリュウ・ミンシュエン。野崎が北京大使館に赴任していた頃からの仲間で、頼りなさそうに見えても芯は強いリュウは、乃木にとても似ていると野崎は言う。
しかし、真面目な性格のリュウは野崎に好かれようと必死になるがあまり、ある時、度を越えた調査をした上に、命を落としてしまった。野崎はそれが自分にとっての“唯一の失敗”と語る。そんなドラムの先輩エージェントが野崎にはついていたのだ。

敵か味方か、味方か敵か……乃木の予想外の行動!
どの国の諜報機関も“テント”の正体を掴めずにいる中、別班部隊だけは、ノコルがアジア系ロシア人の反政府武装組織・ヴォスタニアと会合するという情報を掴んだ。そして、ヴォスタニアを道中に襲撃し、彼らになりすまして“テント”と接触するという作戦を立てる。これで“テント”がなぜ主義主張のないテロを繰り返すのか、日本の何を狙っているのかを知ることができるかもしれない。千載一遇のチャンスだ。
そして別班部隊は、野崎ら公安部の動きも監視しつつ、ついにノコルをはじめとした“テント”のメンバーと対峙する。ノコルたちを捕えようと、無駄なく素早い動きを見せる別班員たち。
しかし、その瞬間、何者かによって別班の一人・黒須が撃たれた。さらに息つく暇もなく、廣瀬、和田、高田、熊谷が次々と銃弾に倒れる。誰もが呆気にとられる中で黒須が目にしたのは、銃を構えた乃木の姿だった。

遂に父との対面…父は悪魔か、それとも…
かろうじて急所を外れた黒須と共に牢屋に入れられた乃木。黒須は憤り、国を裏切った乃木を罵倒する。とそこへ、乾いた足音が近づいてくる。それは、およそ40年ぶりに再会する、父だった…。
衝撃のラストを迎えた『VIVANT』第7話。目の前に現れた父に対して乃木は……第8話もまた見逃せない展開が続く。
■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『VIVANT』
[放送日時]
毎週日曜よる9:00~9:54