なぜ「やる気スイッチ」がTBSグループに!? 担当者に聞く、TBS事業投資戦略の裏側

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TBSは、2023年6月、総合教育事業を展開する株式会社やる気スイッチグループホールディングス(以下、やる気スイッチ)に出資し、連結子会社としました。今後、両社が培ってきたノウハウを掛け合わせ、新たな知育・教育事業の共創を目指していきます。

事業投資戦略局事業投資戦略部として本案件を担当した馬場俊輔に、これまでの経緯や事業投資戦略部に入るまでのキャリアについて聞きました。

締結まで約1年、やる気スイッチと共に新たな知育・教育事業の共創を目指す

TBS馬場俊輔TBS馬場俊輔

やる気スイッチさんを連結子会社化するという本案件はどうやって始まったんですか?

馬場 TBSは、知育・教育事業に本気で取り組んでいくために、Amazing Sports Lab JAPANを関連会社化したり、Kバレエに出資したりと、パートナー探しを続けてきた中で、たまたまご縁があって、やる気スイッチさんと出会いました。2022年の秋頃、「やる気スイッチさんの1株主になりませんか?」という話をいただいたのが最初でしたね。

締結まで1年近くかかったプロジェクトなんですね。どんなことを意識して進めていきましたか?

馬場 まずは、やる気スイッチさんの企業理念が、TBSが目指す知育・教育事業の方針と合致するかどうかを一番重要視していました。TBSは、ブランドプロミスにある通り、心を揺さぶるコンテンツを作る企業です。それは知育・教育事業に関しても同じで、心を揺さぶる教育コンテンツを作っていきたい。お受験のためだけでなく、子どもたちが将来、人の心を動かせるようになるための教育を目指しています。

一方、やる気スイッチさんは、「スクールIE」という個別指導塾以外にも、英語の学童「Kids Duo」や科学の力を使ったスポーツ教室「忍者ナイン」など、ユニークな教育コンテンツを展開しています。こういった会社はそもそも多くありません。経営方針が非常に合致していたので、紆余曲折ありながらも最終的に締結されました。

3桁億円以上に及ぶ大型案件ですが、担当されたときはどんな心境でしたか?

馬場 結果としては大きな案件になりましたが、「まずは検討したいから資料をまとめてみてくれる?」みたいに、たまたま私が依頼を受けただけなんですよ。ここまでには大波が寄せるようなシーンがいくつもありましたし、投資検討って実はほとんどは結果、投資しない方が多いんです。

本案件のどんなところに魅力を感じましたか?

馬場 やる気スイッチさんは、教育業界の中でも大きな会社なので、連結子会社化したことによって、TBSは日本の教育業界の中でも有数のプレーヤーになりました。新規事業を小さく始めるところは多いですが、いきなり大きな規模で始められるのは、組織に所属する人間ならではの魅力だと感じています。

また、ただ知育・教育事業をするのではなく、『世界ふしぎ発見!』や『どうぶつ奇想天外!』といった知的エンターテインメントを作ってきたTBSならではの新しいやり方でできるのも、組織と組織だからこそ。1人で独立して仕事をするとか、スタートアップ企業を立ち上げるのとはまた違った醍醐味だと思います。

TBSの採用試験は計4回応募、4度目の正直で採用へ

馬場さんは前職でも投資案件に携わっていたそうですね。こういった大型案件を手掛けるのは慣れているんですか?

馬場 いえいえ。前職はリクルートグループで、間接的にいくつかの案件は経験していましたが、日本でこの規模の案件は担当したことはありませんでした。

TBSの歴史でいうと、この規模の案件は2008年のスタイリングライフ・ホールディングスの買収以来と言われています。今一緒に働いている同じ部署の人たちは、この5年の間に中途で採用された人が多いので、社内のM&Aとしても珍しかったようです。

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TBS入社前はどんな仕事をしていたんですか?

馬場 私はTBSに入るまでに3社を経験しました。新卒では電通で主にネット広告のプランニングやクリエイティブなど、いわゆる広告の現場の仕事をしていました。もともとメディアやエンタメが好きで、テレビ局には憧れがありました。小学生の頃の将来なりたい職業は「テレビ関係の仕事」と書いていたくらい。当時はドラマや音楽番組が好きで、テレビを見ながら友達と一緒に真似して歌って躍ったりしていました。でも、キー局は最初から受からないだろうなと思っていて、記念受験みたいな感覚でした。

最初から投資業務をしていたわけではないんですね。

馬場 そうですね。ただ、電通時代にファイナンスや会計などビジネスの数字を扱うのが好きだったので、趣味で米国公認会計士の資格を取得したんです。

それで、30代になる頃、経営や投資業務の方に軸足を移したいと思い、たまたまお声掛けいただいたドリームインキュベータに転職しました。当時デジタルメディアやエンタメに投資をしていて、メディアが好きな若手を募集していたんです。その時の私は投資経験はありませんでしたが、広告の実務経験や資格のポテンシャルを見込んで採用していただけたんだと思います。

その後、海外のビジネスやエンタメに触れたくてMBA留学の準備をしていたのですが、海外事業を展開しているというご縁があってリクルートに行くことになりました。

そこからなぜTBSに?

馬場 自分が好きなエンタメ業界で、なおかつ積極的に投資を行えるプレーヤーとなると、やはりキー局の存在は大きかったです。当時は絶対に転職したいと思ってはいませんでしたが、TBSは以前から中途を募集していたので、応募してみました。実は、TBSは新卒の頃を含めて4回受けているんです。

同じ会社に4回も応募するのは、なかなか珍しいですね。

馬場 結構多いですよね(笑)。社会人になってからは3回受けて、2回落とされましたが、それでもめげずに応募していました。3回も受けていると、さすがに採用担当の方も覚えてくれて、「本気で入りたいんだね」と理解していただき、採用に至ったのかもしれません。

私はメディアやエンタメは好きですが、コンテンツ制作というよりも、ビジネスの言葉を翻訳する方が向いてると思っていたので、その希望が叶う部署に入れたのはよかったと思います。

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子育て世代も活躍しやすいのは、投資戦略部の特色の一つ

馬場さんは小さなお子さんがいらっしゃると聞いています。TBSは子育てしながら働きやすいですか?

馬場 そうですね。週1~ 2回くらいはテレワークができるので、毎日出社が必須の会社と比較すると、恵まれていると思います。テレワークできることを条件に転職活動してTBSに入ってきた人もいるそうなので、働きやすいんだろうなと感じています。

自分はシングルファザーなので、他の方と比べると大人のリソースがやや少ないですが、基本的にどのご家庭も大変なのは変わらないので、どう折り合いをつけるかが大事だと思っています。

部署には子育てする人が多いですか?

馬場 30代中盤ぐらいで、お子さんがいる方が多いです。というのも、投資や戦略系の部署は、現場を経験してきたか、前職でも投資をやっていて転職してくる人が多いので、新卒は滅多に入ってこないんです。なので、同じTBSの中でも、現場よりは子育てしながらでも比較的頑張りやすい職種に就いているという自覚はあります。部会で子育ての近況報告を聞けたり、情報交換できたりするのもいいなと思います。

事業投資戦略部ではどんな人材を求めていますか?

馬場 まずは制作やテクノロジーなど何かしら長けた分野がある人、と言われています。実際に投資を進めていくうえで、現場や技術の分かる担当者として話を進めることができるからです。また、ファイナンスや会計の知識も当然必要になるので、数字が得意な人は有利になると思います。

 

■就活生に向けたメッセージ:
TBS INNOVATION LAND 記事にて

 

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