TBSで毎週日曜よる9時から放送中の日曜劇場『VIVANT』。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司ら豪華俳優陣が集結した、限界突破のアドベンチャードラマだ。
この記事は毎週月曜日に、前夜の『VIVANT』を振り返る連載だ。
今回は、乃木憂助(堺雅人)が濡れ衣を着せられた誤送金問題の謎を追う第3話をおさらいしよう。

“超危険!超危険!”バルカの警察官・チンギス!
第3話で砂漠を渡っていた乃木、野崎(阿部寛)、薫(二階堂ふみ)、ドラム(富栄ドラム)の情報をいち早く入手し、バルカ警察を率いて先回りをした警察官がチンギス(Barslkhagva Batbold)だ。これまで幾度となく乃木たちの前に立ちはだかり、第1話では爆破事件の犯人と疑われた乃木たちを執拗に追い、第2話では、地下トンネルを進む乃木たちを執念深く待ち伏せた。躊躇なく銃を撃つところからも、逮捕するためには手段を選ばない性格であることがうかがえる。
第1話で日本大使館に逃げ込んだ乃木の身体に最後までしがみついていたのもチンギスだ。大使館の門から出るときのふてぶてしい態度はとても印象的だった。
ドラムによると、チンギスはバルカ警察の中で一番優秀な警察官なのだという。やり方は強引だが、チンギスは警察官として、自身の正義をまっとうしようとしているだけなのかもしれない。
チンギスを熱演するBarslkhagva Batboldはモンゴル出身の俳優。ドラマのスパイスとして一役買っている。
孤立無援の乃木!?
丸菱商事に戻った乃木は、監査部の河合幸二(渡辺邦斗)を筆頭に、上司の宇佐美哲也(市川猿弥)や専務の長野利彦(小日向文世)から追及を受ける。もちろん自爆テロの詳細を説明するも、誰も信じてはくれない。唯一、部下の水上了(古屋呂敏)だけは乃木の無実を信じているようだが。
誤送金の真犯人は丸菱商事内にいるとにらむ野崎は、乃木に“やっていないの一点張りで通せ!”と指示を出す。
調査結果が出るまで仕事をするなと言い渡された乃木は、長野から“金を取り戻すか、真犯人を見つけ出すか、道はその2つしかない”と言われてしまう。
この時、長野が必要以上にバルカでの出来事を聞いてくることに、乃木は何か引っかかるものを感じていた。

乃木と薫の恋愛の予感!?
これまで幾多の困難を共に乗り越えてきた乃木と薫。どうやら独身の乃木は、薫のことが少し気になっている模様だ。
空港で別れる際に連絡先を尋ねられた乃木が思わず喜ぶも、薫が知りたかったのは野崎の連絡先だったという場面も。
その後、乃木は薫が再就職した病院を訪れた。そこでも“野崎のことが気になる”という薫の言葉に意気消沈する乃木だったが、どうやらそれは単に警察に知り合いがほしかったというだけということがわかる。
聞けば、薫は世界医療機構に参加したときから恋愛はしない覚悟はできているという。
実は第2話でアディエル(Tsaschikher Khatanzorig)が自分の婚約者だと言ったのも、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)を救うためのウソだったのだ。
果たして、乃木と薫の関係は、これからどう発展していくのか。
敵か味方か、味方か敵か……今回の敵は財務部にいた!
警視庁サイバー対策班のホープ・東条翔太(濱田岳)によると、丸菱商事の送金システムが何者かによって改ざんされたことが判明した。
真犯人を暴くには、丸菱商事のデータセンターのサーバールームに侵入して、データをコピーしなければならない。
乃木はさっそく同期の山本巧(迫田孝也)に入室許可が降りないかと相談すると、山本は“仕事抜きで話せる同期はお前だけだ”と快く協力する。
そして、乃木、野崎、東条、山本によるサーバールーム侵入作戦が決行される。出入口のドアが開いている数秒を計算して侵入したり、監視カメラの映像をすり替えたり、その様はスパイ映画さながら。
そして乃木が手に入れたデータを分析した結果、システムが送金するとケタが1つ増えるように書き換えられたパソコンが見つかる。持ち主は、経理部長の原智彦(橋本さとし)だった。
しかし、すぐに原はパソコンには疎いとわかり、東条がさらに調べを進めると、原のパソコンを秘密裏に操作した人物のいることが判明した。
それは……財務部の太田梨歩(飯沼愛)だった。
誤送金の犯人が発覚し、怒涛の展開を見せた『VIVANT』第3話。果たして乃木や野崎はこれからどういう動きをするのか。第4話もお見逃しなく!
■番組概要
[タイトル]
日曜劇場『VIVANT』
[放送日時]
毎週日曜よる9:00~9:54