佐野勇斗インタビュー後編　目黒蓮くんはまじめで礼儀正しい人『トリリオンゲーム』

TBSでは、毎週金曜よる10時から金曜ドラマ『トリリオンゲーム』を放送中。“世界一のワガママ男”な主人公・ハル（目黒蓮）と、“気弱なパソコンオタク”のガク（佐野勇斗）という正反対の2人が、ゼロから起業し成り上がっていく、前代未聞のノンストップ・エンターテインメントだ。

前編に続き、主人公の幼なじみでともに事業を立ち上げたガクを演じる佐野勇斗にインタビュー。後編となる今回は、共演者の印象や現場での様子について話を聞いた。

――撮影が始まって約2か月。主演の目黒蓮さんとの関係性はいかがですか？

目黒くんの第一印象は、“まじめで礼儀正しい人”。
僕も、所属しているM!LKのメンバーから「バカみたいにまじめだな」と言われるので、目黒くんと考え方が似ているところが多いと感じています。どのシーンにもすべてを注ぎ込む姿勢や監督の意見を聞いたうえで、柔軟に演じる姿勢は近くで見ていて本当にすごいなと思っています。ちょっとでも時間が空くと、セリフの言い回しなど密かに練習している姿もよく見かけます。
一緒にいて居心地がいい存在でもあります。スケジュールが大変な日に「楽しんでいこうよ！」と声をかけてくださって一緒になって楽しんでいます。弱音を吐いているところを見たこともないし…おもしろい人だなって思います（笑）。
そして目黒くんの口癖は「ありがとうございます」。誰しも慌ただしくなってくると、つい雑になりがちですが、いつも丁寧におっしゃっていて素晴らしいなと思っています。

人見知りで、あまり喋るタイプではないとおっしゃっていたんですが、初めてお会いしたときから、心を開いてくれて話しかけてくださって。お互いのグループのことを話したりします。ハルとガクのようないい関係性が築けていると思っています。アドリブもどんどん増えてきましたね。第1話でハルがガクにチャーハンを食べさせるシーンでは、目黒くんがドSっぷりを発揮（笑）。かなりの量を食べさせられてセリフが言えなくなりそうでした（笑）。

――目黒さんが演じるハルの印象についても教えてください。

初めてお会いしたポスター撮影の日、「ハル役の目黒蓮です」と挨拶してもらった瞬間、「ハルだ」と思いました。ご本人曰く、ふだんはガクに近いそうですが、撮影で感じるやんちゃっぽいところや少し危なっかしいところは、ハルにしか見えません。役づくりの賜物ですね。そんな目黒くんの姿を一番近くで見せてもらっているおかげで、僕もガクになれているところが大きい。本当に感謝していますし、ガクがハルに引っ張ってもらっているように、僕も目黒くんに引っ張っていただいています。

――ハルとガクのような関係性についてはどう思いますか？

ハルはガクにとっての救世主。だからこそガクはハルを信頼しているし、2人の“足りないところを補い合う関係性”は、演じながらいつも素敵だなと思っています。僕自身、俳優活動をしながらグループ活動をしているので、余計にハルとガクの関係は素敵だと思うのかもしれません。グループ活動って、メンバーの得意な部分を生かしつつ、苦手な部分はお互い補い合っていかないとうまくいかないので。

――ハルとガクVSドラゴンバンクの見どころはありますか？

この作品でラスボス的存在として君臨する「ドラゴンバンク」。今田美桜さん演じる黒龍キリカ（通称：桐姫）はその会社の社長令嬢で役員も務めています。ただの若造でしかない2人が、どう「ドラゴンバンク」そしてキリカに立ち向かっていくのかは見どころのひとつ。ガクはパソコンのスキルで、巨大な敵に立ち向かうので、楽しみにしていてください。

――ハルとガクが立ち上げた「トリリオンゲーム社」の社長・高橋凜々を演じる福本莉子さんの印象は？

福本さんとは初共演。とてもいい空気感を持っている方です。序盤のトリリオンゲーム社で働いているのは、ハルとガク、そして凜々の3人。おのずと3人でのシーンも多くなりますが、福本さんは初日から年上の僕たちに対して、物おじせず鋭い突っ込みを入れてくれたような方。ご本人もすごくしっかりされていて、頼りにしています。

――祁答院一輝役の吉川晃司さんについてもお聞かせください。

吉川さんは、このドラマをよくするためのアイデアを監督に出されている場面をよく見かけます。台本にはないセリフや仕草を監督に相談して足す。それがどれも祁答院らしくてさすがだなと。お芝居をご一緒しているときは役柄もあって圧倒的な存在感が出ていますが、ふだんの吉川さんはとても優しくてチャーミング。緊張感がありながらも、楽しく撮影をさせていただいています。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

第1話の規模感がすごすぎて、撮影中から最終回のような感覚になりましたが、ガクたちの挑戦はまだ始まったばかり。観てくださっている皆さんの中には、自分の可能性の上限を決めつけてしまっている人もいるかもしれません。ぜひこの作品を見て、“一歩踏み出してみようかな“と思っていただけたら。日本に活気があふれる夏になるのではないかと思いますので、ぜひ毎週金曜を楽しみにしていてください。